LogMeIn Ignitionは、家の中や外出先などから離れた場所にあるPCまたはMacにアクセスするためのアプリだ。別途、同社のウェブサイトから「LogMeIn Free」をダウンロードして、PCまたはMacにインストールしておく必要がある。アクセス先の台数に制限はなく、iPhoneとiPadの両方で使用できる。
接続には多少時間がかかるものの、一度接続されれば安定性は抜群だ。画面は、ピンチイン/アウトで縮小/拡大ができるので、iPhoneの小さな画面でもかなり細かい操作が可能だ。また、解像度が選択できるため必要に応じて変更することもできる。高速な操作を実現するためにデフォルトでは色を圧縮して再現しているが、高品質な表示や、グレースケールの表示方法にも対応している。
スクロールは、マウスを固定して画面を動かす方法とマウスを動かす方法の2種類ある。マウスを動かす方が操作しやすいように思われるが、iPhoneの画面のように画面が小さい場合は画面を動かす方が操作しやすいかもしれない。スクロールの方向も、iPhoneの画面を普段操作するのと同じように指の方向とスクロールの方向を合わせることができる。操作の途中でも変更可能なので触ってみて使いやすい設定を選ぶといいだろう。
キーボードを表示させて文字を入力することも可能だが、現在のバージョンでは、残念ながら日本語の入力にバグがあり、漢字変換ができない。この点については、早期解決を望む。しかし、英字キーボードで、コマンドを打つような用途では、現在のままでも大丈夫だろう。
アクセス先のPCまたはMacに外部ドライブが接続されている場合、そのドライブの中身へもダイレクトにアクセスできる。つまり、Dropboxなどのクラウドサービスを使用していなくても、保存ファイルにアクセスしてiPhoneまたはiPadにダウンロード可能ということだ。何でもかんでもクラウドに保存するとなると費用がかかるが、外付けのHDDならば費用を抑えられる。他のPCとの同期が不要なファイルなどは、必要に応じてLogMeIn Ignitionでダウンロードすれば良い。
しかし、クラウドストレージを表示する機能も備わっている。Dropbox、Google Docs、WebDavの設定を行うと、クラウドストレージ内のファイルを表示したり、LogMeIn Ignition内にダウンロードしたりすることが可能だ。本アプリだけで、外出先で仕事をするノマドワークに最適の環境を持ち運べる。
>>LogMeIn Ignitionのダウンロードはこちらから
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス