入力したテキストファイルを外部に移したいとき、テキストをQRコードに変換することで簡単に解決できる。最大4800文字をQRコード化できるので、携帯電話やスマートフォンのQRコードリーダーを使用して読み込み、メールやTwitterなどに送信すればよい。
iPhoneの場合は、「ポメラQRコードリーダー」という専用のアプリがある。ポメラQRコードリーダーでは、複数ページに分割されるQRコードを、ページを送る度に自動的に認識してくれる。認識されたテキストは、全文コピー、メール作成、Evernoteへのクリップ、Twitter投稿に使用できる。筆者のiPhone 4Sで使用したところ、読み取りは一瞬で、改行も綺麗に反映されていたので、ちょっと感動した。
テキストファイルまたはCSVファイルをPCとやり取りするための方法としては、Bluetooth機能を利用する方法、製品に付属するUSBケーブルでポメラとPCとを接続する方法、またはSDカードを利用する方法がある。ただ、外出先での使用頻度が高いことを考えると、一度に変換できる文字数に制限があるとしても、スマートフォンや携帯電話でのQRコードの読み取りが、最も使い勝手が良さそうだ。
DM100は、ポメラ単体として機能するだけでなく、Bluetoothキーボードとしても使用できるようになった。そのため、iPhoneなどのモバイル端末の外付けキーボードとして、あるいは、狭い机に置いたPC用キーボードとしても利用シーンが広がる。画面の左側にあるBluetoothキーから、すぐにBluetooth機能に切り替えられ、一度ペアリングが済めば接続も速い。
軽量で書くことに集中できるポメラは、ノートパソコンのようにかさばらないので、気軽に持ち運べるほか、威圧感がなく邪魔になりにくいため、カフェなどの外で行うノマドワークにも向いている。コーヒーを片手に座って、ポメラを開けばすぐに入力が始められ、書いている途中でポメラを閉じても、入力内容はちゃんと保存されている。メニューの[書式][カーソル位置保存設定]を[電源オフ時のカーソル位置]に設定しておくと、ポメラを次に起動したときすぐに続きから書き始められる。
文字にしてみると何気ない動作だが、パソコンやスマートフォンでは得られない快適さがDM100にはある。実は、このDM100を手にしてからこの原稿を含めてあらゆる原稿をDM100で書いていたのだが、見やすく、打ちやすく、書くことに集中できるため、手放せない存在となりつつある。
前述のような機能の他にも、CSV形式で表が作成できたり親指シフト入力にも対応していたりと、シンプルとはいいつつも多くの機能を備える。ポメラDM100は、書きやすいペンとノートを使うように持ち歩きたくなる製品だ。
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