IDC Japanは10月27日、「国内移動体通信ネットワークインフラ市場予測」を発表した。
それによると、2010年における無線アクセスネットワーク(RAN)、エッジデバイスおよびネットワーク構築から構成されるインフラ市場規模は3978億円に達し、前年比で24.7%の成長となった。
IDC Japanは、2010年の市場成長について、ソフトバンクモバイルが2009年度比90.2%増となる3515億円のネットワーク投資を行ったことが大きく影響していると分析。2011年度と2012年度の各年度のネットワーク投資額は5000億円が計画されており、今後も積極的なネットワーク投資、エリア拡大、オフロード対策が見込まれる。
最大の成長市場セグメントとなるのは3.9G/LTEのインフラ市場で、2011年から2015年において年間平均成長率は51.5%で拡大し、2015年には1958億円に達すると予測している。
その一方で、3G/3.5Gインフラ市場は成熟すると見る。通信事業者の投資がLTEに向けられることから、国内移動体通信ネットワークインフラの総市場規模は、今後、年間平均成長率マイナス4.8%で推移し、2015年には3107億円に縮小すると予測している。
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