楽天は10月7日、インターネットショッピングモール「楽天市場」に出店する約3万7000店舗を対象に、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の企業ページ開設と運用を支援するサービス「楽天S4」を提供開始した。
楽天S4では、サービスの利用を申し込んだ店舗の「Facebookページ」や「mixiページ」といった企業ページの制作を代行し、楽天市場の商品ページのデータと自動連動する機能を提供するサービス。店舗は、楽天市場内の自社ページで商品を登録するだけで、自動的に企業ページに商品情報を投稿できる。
まずは事前に申し込みがあった約4200店舗に、Facebookページの開設サービスを提供し、年内にはmixiページについてもサービスを開始する。今後は全店舗に向けて順次、利用店舗数の拡大を図るとしている。利用料金は、年内は無料、来年度以降は月額3000円および売上の1%の従量課金制を予定しているという。
また今後は、楽天市場の公式Facebookページ「楽天市場 お買い物部」を通じて各店舗の新情報などを発信し、プロモーションを支援するほか、ソーシャルメディアをネットショップに生かすための店舗向けセミナーなども予定。企業ページ開設後の運用支援にも取り組むとしている。
楽天のほかにも、ECサイトとSNSの連携に向けたサービスを提供する動きは加速している。
独自ドメインのECサイトASP「Eストアーショップサーブ」を提供するEストアは9月15日、Eストアーショップサーブと連携してFacebookページに商品カタログを作成できる「Eストアーコネクト」を提供している。また、EC向けの検索サービスなどを手がけるコマースリンクは9月27日、ECサイトに掲載されている商品情報を収集し、Facebookページ内に商品カタログや検索機能を用意する「コマースサーチ for Facebook」の提供を開始している。さらにモディファイでも10月末をめどに、Yahoo!ショッピングの出店ストア向けにFacebookページとの連携サービスを提供していく予定だという。
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