iPhone 4Sの通信速度、SoftBank版は下り最大14.4Mbpsで上り最大5.76Mbps、au版は下り最大3.1Mbpsで上り最大1.8Mbps――ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏がTwitter上でほかのユーザーから来たこの質問に対して、「はい」と回答して話題を集めている。
Appleが米国時間10月4日に発表したiPhone 4Sは、日本ではこれまで提供してきたソフトバンクモバイルに加えて、au(KDDI)からも提供されることが明らかになったが、両社の通信速度に注目が集まっている。
iPhone 4Sでは1台の端末でW-CDMA、GSM、CDMAの3方式に対応しており、ソフトバンクモバイルとauで同じ内容の端末が提供される見込みだ。しかし規格上、ソフトバンクモバイルが採用するW-CDMA方式では下り最大14.4Mbps、上り最大5.7MbpsのHSPAに対応する一方、auの採用するCDMAでは下り最大3.1Mbpsで上り最大1.8Mbpsと、ソフトバンクモバイルより速度が遅いことになる。
これについて両社に問い合わせたところ。いずれも「規格上の数字としては正しい」とする一方、メーカーであるAppleから詳細なスペックが出ていないため、「この数字に対応しているかは分からない」(ソフトバンクモバイル広報部)、「現時点でコメントできない」(KDDI広報部)という。
ただし、規格上の速度について語るだけでなく、実際の速度がどうなっているかを考えることも重要だ。ICT総研が6月に発表した「東日本スマートフォン電波状況実測調査の概要」によると、下り最大3.1Mbpsで上り最大1.8Mbpsのhtc EVO ISW11HT(au)のほうが、下り最大7.2Mbps、上り最大5.8MbpsのiPhone 4(ソフトバンクモバイル)より実測値で高速だったという結果もある。iPhone 4Sでの実測値が出ていない以上、うかつに「どちらが高速か」という答えは出せないようだ。
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