アジア最大級の情報通信、エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2011」が10月4日、幕張メッセで開幕した。10月8日まで開催される。出展者数と小間数は586社2243小間。会期中20万人の来場を目指す。
会場は、デジタル家電、モバイル・パーソナル情報端末、カーエレクトロニクス、ホームネットワーク製品などを集めた「デジタルネットワーク・ステージ」と、省エネ、蓄エネ、創エネを支える先進技術や電子部品や半導体などを展示した「電子部品・デバイス&装置ステージ」の大きく2つで構成される。最新のスマートフォンやタブレットPC、3Dテレビなどが展示されているほか、東日本大震災後に需要が拡大した太陽光電池関連製品、蓄電池などの最新バッテリも並ぶ。
今回は12月2~11日まで東京ビッグサイトで開催される「第42回東京モーターショー2011」とも連携し、東日本大震災からの復旧、復興へのメッセージを共同で発信していくことも明らかにしており、復興支援共同マーク「TEAM TECHNOLOGY JAPAN」を作成。会場内には専用ブースも設けられた。
各社から新製品投入が相次ぐスマートフォンは、KDDIが発表したばかりの最新モデルを披露したほか、参考出品として、フラットなタッチパネルながらもクリック感のある操作ができる新技術などを展示。実際に文字入力をしたりゲームをしたりして体験できる。NTTドコモブースでは約10分でフル充電できる超速充電バッテリ、スマートフォンに装着して放射線量が計測できる「災害対策ジャケット」などの最先端技術の取り組みも紹介されている。
タブレットや薄型軽量のノートPC「Ultrabook」も注目だ。東芝のブースでは発表されたばかりの厚さ約7.7mm、重さ約558g、10.1型のタブレット「レグザタブレット AT700」やUltrabookとして厚さ8.3mm、13.3型ワイド液晶を搭載したdynabookシリーズも展示されている。また、インテルのブースでは、ASUSTeK Computerや日本エイサー、レノボ・ジャパンのUltrabookが一堂に会している。
バッテリ関連では、ソニーや日立コンシューマエレクトロニクスなどのブースで蓄電池が展示されているほか、村田製作所で9月28日に発表した日立マクセルのiPad用ワイヤレス充電器「エアボルテージ for iPad 2 WP-CP10A」を披露。また、電子機器のワイヤレス充電に関する国際標準団体「ワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)」もブースを設けており、ワイヤレス充電「Qi」規格対応の開発製品が一堂に見られる。
一方、2010年に各社から出揃った3Dテレビは裸眼、大画面など進化した最新モデルが登場している。9月29日に発表された日立コンシューマエレクトロニクスの偏光方式3Dテレビ「Wooo V09」シリーズのほか、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)のブースで200インチの裸眼対応3Dディスプレイが展示されている。
3D同様に映像関連で注目を集めるのが、フルHDの4倍の解像度を持つ4K関連製品だ。ソニーでは10月3日に発表した4Kビデオプロジェクタ、シャープではI3研究所との共同開発による4Kテレビの試作機を展示。東芝は10月3日に発表した裸眼3Dタイプの4Kテレビを披露している。
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