「NOTHING BEATS FUKUSHIMA,DOES IT ?(福島はどんなことがあってもくじけないぜ)」――こんなスローガンのもと、9月14日に音楽フェスティバル「LIVE福島 風とロックSUPER野馬追」が開催された。このステージを報道やYouTubeなどで目にした人は、それぞれの立場で何かを感じたはずだ。
音楽やパフォーマンスという活動は人に感動を与える。しかし、被災地などではこの活動が感動ではなく、単なる邪魔なものになることもある。実際、個人のミュージシャンが被災地に向かい、路上で勝手に演奏して迷惑になったという話もある。この問題を解決するために活動を開始したのが「KIBOW MUSIC」だ。
グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナーの堀義人氏が中心となって立ち上げた、東日本大震災の復興支援プロジェクト「Project KIBOW」。その一環として開始したKIBOW MUSICは、これまでにも「ウクレレチャンネル」という企画で、被災地の子供たちにウクレレを送るなど、被災地との接点を模索してきた。このプロジェクトを推進しているのがg&h。アーティストとステージをマッチングさせるサービスの「getstage」を運営するスタートアップだ。
KIBOW MUSICでは、被災地を支援したいアーティストと、音楽を必要とする被災地をつなぐための活動を行う。まず被災地の団体と連携し、音楽を必要としている地域にステージを用意。そこに参加をしたいアーティストをサイト上で募集しマッチングする。KIBOW MUSICのメンバーやミュージシャンの活動経費や移動費は、プロジェクトに協力する行政やスポンサーによってまかなわれている。またアーティストは、パフォーマンスをするだけでなく、ボランティアとしてさまざまな活動に参加し、地域の人たちとふれあうことを前提としている。 まず活動の第1弾として、10月1日開催の「宮古市産業祭り」にステージを用意する。今後の予定は随時サイト等で発表する。
g&h代表取締役で同プロジェクトの中心的存在となる松山仁氏は「3.11当初、やはり音楽を届けたいという話は上がった。しかしまだそういうフェーズじゃなかった」と当時を振り返る。震災から半年が経過し、Project KIBOWにも「お祭りやイベントをやりたい」という声が届くようになった今こそ、音楽やパフォーマンスの力が必要になる。「僕たちがやるのはパフォーマンスの交通整理。地道に活動を積み重ねていきたい」(松山氏)
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