サンフランシスコ発--サンフランシスコ警察(SFPD)は、紛失したリリース前の「iPhone」を探していたAppleに対して警官らがどのように協力したかについて、調査を開始した。
SFPDのTroy Dangerfield警部補は米国時間9月7日、Appleのセキュリティ担当従業員2人がサンフランシスコのバーナルハイツ地区にある家を7月に調べた際、警官らがそれにどのように協力したかを明らかにするための内部調査を開始したと米CNETに述べた。
米CNETは先週、SFPDの警官と2人のApple従業員が、Jose Calderonさんの自宅を訪問し、彼に質問をしたと報じた。Appleは、従業員が同端末をサンフランシスコのテキーラバーCava 22で紛失した後、警察に支援を要請していた。Appleは警察に対し、同端末を電子的に追跡した結果、Calderonさんが居住するバーナルハイツ地区の住所を突き止めたと述べていた。
米CNETの報道後、CalderonさんはSF Weeklyに対し、警察が来たとき、自分は同端末やその在りかについて何も知らないと言ったと述べた。しかし、同端末が紛失した夜、Cava 22にいたことは認めた。今回の調べに詳しいある情報筋によると、警察は、家の中を探してよいか尋ねるとともに、断れば捜査令状を取ってまた戻ってくるとCalderonさんに言ったという。それで、Calderonさんは家の中を探すことを承諾したという。
Dangerfield警部補は、この調査に警察が同行していることを認めたが、同警部補によると、警官は、Calderonさんの自宅に入ることは決してなかったという。Calderonが探すことを承諾した後、警官は脇に退き、Apple従業員が家、車、コンピュータを調べられるようにした。
SFPDのGreg Suhr署長は4日、警察が私立探偵を支援することはよくあることだとSan Francisco Chronicleに対して語った。Suhr署長は、「われわれが、民間調査に同行するのは、問題がないかを確認するためだ」と述べている。「Apple従業員が住民と交わした会話の内容については、明かすことはできない」(Suhr署長)
Appleの広報担当者はコメントを拒否した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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