マイクロソフトは8月2日、マルチタッチ操作に対応するWindows 7専用マウス「Microsoft TOUCH MOUSE(TOUCH MOUSE)」とスクロール部にタッチセンサを搭載した「Microsoft Explorer Touch mouse(Explorer Touch mouse)」を発表した。9月2日に発売を開始する。1月に発売した「Arc Touch mouse」に続くタッチセンサを搭載した製品となる。
TOUCH MOUSEはマルチタッチセンサを搭載したWindows 7のみに対応する高機能ワイヤレスマウスで、マイクロソフトマウスの最上位機種に位置する。マイクロソフトが得意とするエルゴノミクス(人間工学)を応用し、握りやすい形状と、直観的な操作ができるよう工夫した特殊な表面加工により快適に使用できるとしている。
日本マイクロソフト Windows本部エグゼクティブプロダクトマネージャの森洋孝氏は、「米国本社は、キーボードやマウスの開発部門とWindows部門が一緒になった。Windowsのバリューを生かすデバイスの第1号がTOUCH MOUSE。Windows 7をより簡単に使いやすくするものとして登場した」と説明する。
デザインのように見えるマウスの表面にはセンサが広がっており、1本の指でドキュメントやウェブサイトの縦スクロール、横スクロールなどの操作、2本の指でWindowsの新機能「スナップ」の実行などのウィンドウ操作、3本の指でウインドウの一覧表示などデスクトップの操作を行える。
読み取りセンサにはカーペットの上や大理石など幅広い素材で使用できる「BlueTrack Technology」を搭載しており、場所を問わずに高いトラッキング性能を持つ。サイズは高さ約37mm×横約62mm×縦約120mmで、重さは約133g(電池、トランシーバ含む)。価格は7980円だ。
Explorer Touch mouseは、スクロールホイールの代わりに「タッチストリップ」と呼ばれるセンサを搭載した5ボタンマウスだ。WindowsほかMac OSでも利用できる。
通常のクリック操作に加え、マウスの上部にあるストリップの上で指を滑らせると、縦方向にも横方向にもスクロールができ、早く操作すれば高速スクロールも可能。ストリップ上の3つのエリア(上端、中央、下端)がクリック可能なボタンになっており、よく使う機能を割り当てて使うこともできる。
読み取りセンサはTOUCH MOUSEと同様にBlueTrack Technologyを搭載しており、場所を問わずに利用できる。サイズは高さ約34mm×横約61mm×縦約109mmで、重さは約115g(電池、トランシーバ含む)。価格は4935円だ。
カラーは「ブラック」「ストーム グレー」「サングリア レッド」「テラコッタ」の4色で、テラコッタのみビックカメラ、およびヨドバシカメラの限定販売となる。
マイクロソフトは、2009年に次世代マウスコンセプトとして「Mouse 2.0」を発表している。その際、実稼働するプロトタイプとして静電容量センサをグリッド配置し、多数の指の動きをリアルタイムに検出する「Cap Mouse」を発表しており、今回のTOUCH MOUSEはCap Mouseをベースに製品化したものという。
マイクロソフト ディベロップメント PS&L 開発統括部 品質管理グループ ソフトウェア ディベロップメント テストエンジニアの水谷裕一氏は「同じジェスチャーでも押さえるのが強い人と弱い人がいる。誤認識せずに、Windowsのアクションにしていくチューニングがあった」と苦労した点を語った。
2011年はマウスが発案されてから50年目を迎えるという。マイクロソフトはより快適な操作感を求めて研究を続けており、今後の製品に期待してほしいとした。
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