マカフィーは7月26日、夏休みで子どもたちのネット利用が増加することから、デジタルネイティブの子どもを持つ親に対し、適切なセキュリティ教育を支援するために「デジタルネイティブを守る5つのセキュリティアドバイス」を発表した。
デジタルネイティブは、生まれた時からネットやPCのある生活環境の中で育ってきた子どもたちのことで、自然とITに慣れ親しんでいるのが大きな特徴。オンライン生活の範囲が日々拡大している反面、親はより早い段階からセキュリティ教育の必要性に迫られているという。
生まれた時からITに親しんでいるデジタルネイティブにも、ネットの危険性に対する教育が必要であり、子どもの成長にあわせて、より早くスタートする必要があるとしている。具体的には、子どもたちがネットサーフィンを始める3歳ごろから開始して、通常の子育てと同様に、ネット上で安全に過ごすための教育には十分に時間をかけて反復学習が必要と主張している。
どんなに幼いユーザーでも、オンラインゲームをプレイするためにはパスワードが必要とし、安全なパスワードとその適切な運用は、生まれて初めて学習する最も初歩的なセキュリティ対策としている。簡単に覚えられるパスワードを子どもに教え、そのパスワードを誰にも言ってはいけないと言い聞かせることが重要と説明している。
オンライン上でも実生活と同じように振る舞う、つまり、オンラインで見知らぬ人と実生活で出会う他人との間に大きな差があることを必ず理解させて下さいと説明する。掲載プロフィールはニセモノである可能性を高いことを説明して、オンラインで知り合った人とは絶対に会わないように言い聞かせることが重要としている。
このアドバイスは、多くの親が気にしている“ネットいじめ”にも当てはまるという。オフラインで言ってはいけないことは、オンライン上でも絶対に言ってはいけないということを、理解させる必要があるとしている。
多くのデジタルネイティブは、小学生の中高学年から中学生のころに初めてソーシャルメディアを使用するとみられるが、この年代の子どもは投稿した自分の個人情報が友人以外の人の目に触れる可能性があることを、必ずしも理解していないという。ソーシャルメディアを使用する時は、投稿された個人情報は、仮に自分が削除してもネット上に残り続ける場合が多いということを認識させる必要があるとしている。
ノートPCやタブレット、スマートフォンなど子どもが欲しがる多くの端末はネット機能が付いているが、子どものために端末を購入する前に直接ネットに接続できるかどうかを必ず確認すべきと警告している。接続できる場合には、安全にネットに接続する方法をあわせて確認すべきともしている。家族用PCを家族の目にとまる場所に置くことも有効と説明している。
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