7月11日、fluxflexはこれまでベータ版として運営していたクラウドホスティングサービス「fluxflex」のインターフェースを一新し、正式版を公開した。fluxflexはAmazonの提供するAmazon Web Services(AWS)のEC2を利用してホスティングするサービス。
fluxflexはEC2の持つスケール、従量課金といったメリットをそのままに、従来のコマンドに加えてウェブインターフェースを提供し、インフラ技術者以外でも柔軟にEC2を利用できるようにしたものだ。
ベータ版で試用した際は、アカウントを作成するだけでEC2のホスティングが完了し、ウェブに公開されるサーバが立ち上がった。レンタルサーバをセットアップしたことがある人なら、それよりも簡単で驚くはずだ。
そして今回、何よりも特筆すべきは「GitHubインポート機能」だろう。fluxflexが「世界初」と語るこの機能は、GitHubの233万といわれるリポジトリで管理されている莫大なウェブアプリケーションを、ワンクリックでfluxflexにインポートできるというもの。
連携が設定されたGitHubプロジェクトに変更が加わると、自動的にfluxflexにもその内容が反映される。GitHubで遠隔地の開発者同士で開発をしているプロジェクトがあった場合、ほんの数ステップで一気にクラウドに公開できるメリットは計り知れない。
今回開始される有料版は月額1ドルからの「スタンダード」と月額9ドルからの「スーパーギーク」プランに分かれる。これらはともにプロジェクト数やトラフィック、CPUなどのリソースに上限が設定されており、上限を超えたところから従量課金が始まる。1日ごとに上限金額が設定可能なので、予想を超える課金が発生することはない。
fluxflexは本社がカリフォルニアのサンノゼにあるが、れっきとした日本人によるスタートアップだ。共同創業者の深海寛信氏は以前、ベータ版を私に説明してくれたとき、EC2の魅力について「先行投資のリスクがなくなるし、好きなタイミングで立ち上げ、消すことができる。小さなスタートアップにとっては魅力的な選択肢」と語ってくれた。
GitHubとの連携を手に、開発から工程管理、クラウドへの公開までをワンストップで実現するサービスが、スタートアップの開発スタイルにどのような影響を与えるのか楽しみだ。
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