使用してみると、9時に電源を入れて16時にバッテリマークが黄灯、17時30分に赤灯、18時に赤点滅、18時20分に消灯といった状況だ。
なお、URoad-8000はUSB接続による給電にも対応している。従って、接続するデバイス、例えばスマートフォンで10時間以上利用できる製品が登場してきたとしても、モバイルバッテリと組み合わせることで対応可能というわけだ。
URoad-8000には、いわゆる「ecoモード」が搭載されていない。一定時間利用していない場合は電源がオフになるということはなく、手動で電源を切るか、バッテリが尽きるまでそのままだ。長時間の運用が可能とはいえ、ちょっと気になるポイントだろう。
突起部のないボディは高さ20.4mm×幅91mm×奥行き57mm。重量も100gを切る98gとなっており、携帯性は申し分ない。モバイルルータを運用する上で気になる発熱も、5時間程度利用した限りでは、ほんのり温かい程度。これなら、衣類のポケット、バッグの中など、場所を選ばず収納しておけそうだ。ただし、より長時間使う場合はやはり通気性を考慮した方がよいだろう。
URoad-8000は下り最大40Mbps、上り最大10MbpsのモバイルWiMAXに対応しているものの、現在無線LAN規格はIEEE802.11b/gにしか対応していない。最大54Mbpsの11gに対応しているので必要十分だろうが、11n対応の製品が数多く登場している状況では少々物足りなさを感じる。
シンセイコーポレーションは、後日アップデートにて11nに対応するとアナウンスしている。対応待ちではあるが、これで1つウィークポイントがなくなると言えそうだ。
実際使ってみて思ったのが、小型・軽量であることもさることながら、やはりその長い利用時間が素晴らしい。電源を入れて起動(通信が確立)するまで50秒程度のロスは気になるが、それを除けば、利用時間約9時間、重量98gはとても魅力的だろう。
確かに、スマートフォンやフィーチャーフォンの一部にテザリング対応機種がラインアップされているが、電話利用などを考慮すると限りあるバッテリを消費させるのは得策ではないだろう。そういった意味では、URoad-8000のような専用機を上手に利用したいところだ。
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