Sony Computer Entertainment America(SCEA)は、「PlayStation Network」(PSN)が正常な状態に戻ったと考えている。
SCEAのシニアバイスプレジデントであるPhil Rosenberg氏は、米国時間6月22日に掲載されたIndustryGamersとのインタビューの中で、PSNが不正侵入の被害に遭い、サービス停止を余儀なくされたことはビジネスに悪影響を及ぼしたと認めた。しかしRosenberg氏によると、同氏は今回の件について、同社とゲーマーの間の長期的な互恵関係における1つの問題と見なしているという。
Rosenberg氏はPSNの問題について、「われわれは、ゲーマーが今回のサービス停止期間について、非常に長期的な関係における一過性の問題と考えてくれることを願っている。ゲーマーが戻ってきてくれたことは素晴らしい知らせだ。そして弊社のサービスは復旧し、セキュアな状態で機能を提供している。言い換えると、本来の役目を全うしている」と述べた。
同氏は、「ゲーマーはゲームで遊ぶためにオンラインにアクセスする。その機能がどのように実現されているのかという運用的なことについては考えない。彼らが欲しているのは、楽しい時間を過ごすことだけだ」と付け加えた。
ソニーのPSNサービスは4月、同社が「非常に高度」と評する攻撃の標的になった。不正侵入を受けたソニーは、PSNおよび「Qriocity」サービスの停止を余儀なくされ、状況を把握するためにセキュリティ専門家を雇った。ソニーの「Online Entertainment」サービスも攻撃された。
ソニーは、1億人のユーザーの個人情報が盗み出されたと発表した。クレジットカード情報は暗号化されていると同社は述べており、これまでのところ今回の不正侵入に起因する、なりすまし犯罪は確認されていない。ソニーは同社サーバを攻撃した犯人をまだ特定できていない。
サービス停止期間が延長された後、ソニーは5月にようやくPSNの提供を再開し、6月に入るとPSNに戻ってくる決断をしたユーザーに報いるため、「Welcome Back」パッケージを提供することを発表した。同パッケージには無料のゲームと映画レンタルが含まれていた。さらにソニーはPSNユーザーに対し、最高100万ドルを支払うID窃盗保険契約を1年間提供している。
Rosenberg氏はIndustryGamersに対し、今回の不正侵入前にPSNを利用していたユーザーのうち、90%が同サービスに戻ってきていると話した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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