トークノートは6月16日、同社が提供するコミュニケーションサービス「Talknote」をリニューアルした。
Talknote上は、招待した友人間のみでTwitterのように短いメッセージのやりとりができるクローズドなコミュニケーションサービス。これまで個人での利用を前提としていたが、法人のニーズも高いことから3月29日より既存ユーザーを対象にエンタープライズ版の提供を開始していた。今後はこのエンタープライズ版を主力サービスとして展開。個人向けサービスについては、新規の登録を中止し、既存ユーザーのみの利用に制限する。
エンタープライズ版では、法人で利用するドメインのメールアドレスを登録するだけで社内ソーシャルネットワークを生成。社内メンバーでメッセージのやりとりが可能になる。同一ドメインのメールアドレスで登録したユーザーは、自動的に同じソーシャルネットワーク内に登録される仕組みだ。
フォローしているユーザーの投稿をタイムラインとして表示するほか、指定したメンバーのみでのグループコミュニケーションやオンラインでの会議も可能。個人間のメッセージ交換や、複数宛先への送信も可能だ。Talknote導入により、在宅勤務の社員とのコミュニケーションも円滑になるとしている。
通常の利用は無料だが、管理機能を利用したい場合のみ1ユーザーあたり月額500円となっている。また、自社のサーバにインストールするパッケージモデルも用意する。
同種のサービスとしては、米Yammerの「Yammer」、米Salesforce.comの「Chatter」のほか、国内ベンチャーからもいくつかの製品が提供されている。トークノート代表取締役の小池温男氏は、「携帯電話に対応するほか、自分以外のユーザーが誰をフォローしている、誰にフォローされているのかを表示しない。また会社全体のフィードをなくすなど日本人気質に合わせている」とTalknoteの強みについて説明する。
実際、Talknoteで会社全体のフィードをつけて検証したところ、(社内の)見られたくない人にもメッセージを見られてしまうため、フィードが全然更新されなかったのだという。さらに、ユーザーのフォロー、フォロワーを見せると、本来見たいわけではないが付き合いでフォローする“義理フォロー”が発生してしまった。Talknoteではこういった点を機能として排除することで、密な社内間コミュニケーションを実現できるとしている。
エンタープライズ版は現在160社が利用しているという。トークノートでは2012年3月までに1万社10万ユーザーを目指すとしている。
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