Firefox、国立公園を名を冠したコードネーム廃止

鳴海淳義 (編集部)2011年06月10日 12時45分
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 Mozillaは6月21日にウェブブラウザの最新版「Firefox 5」をリリースし、以降、Firefoxを6週間ごとにバージョンアップすることを発表している。年内には「Firefox 9」まで登場する計算だ。

 これまでMozillaは最新版Firefoxの開発時に、コードネームをつけてきた。特にFirefox 1.5以降の開発コードネームは世界各国の国立公園の名称が使われ、コミュニティやファンに親しまれてきた。歴代のコードネームは以下のとおり。

  • Firefox 1.5:「Deer Park」(ニュージーランド)
  • Firefox 2.0:「Bon Echo」(カナダ)
  • Firefox 3.0:「Gran Paradiso」(イタリア)
  • Firefox 3.5:「Shiretoko」(日本)
  • Firefox 3.6:「Namoroka」(マダガスカル)
  • Firefox 4:「Tumucumaque」(ブラジル)

 ただ、Firefoxに開発コードネームが必要だったかというと、そんなことはない。そもそもコードネームとは、組織内でのみ通じる名称を用いることで、何らかの事物や人物の存在を外部に秘匿するためにある。その点、Mozillaはオープンソースコミュニティであり、あらゆる開発スケジュールや進捗、その他の計画は外に公開されている。

 現在のところ、Firefox 5にコードネームはつけられていない。今後、6週間おきに登場するFirefox 6、Firefox 7、Firefox 8などにもコードネームがつけられる予定はないという。

 Mozilla Japan テクニカルマーケティングの浅井智也氏にこの点を聞いたところ、「6週間おきにリリースするFirefoxに、それぞれ新しいコードネームを考えるのは無理なので、今後はなくなる。これまでコードネームがあったのは、開発者の趣味という側面もあった。Mozillaはすべての情報をオープンにする組織なので特に必要ないかもしれない」と答えてくれた。

 ただし1年くらいの期間で開発するプロジェクトにはコードネームのような名称がつけられる。たとえばグラフィックスエンジンの「Azure」プロジェクトや次世代JavaScriptエンジン「IonMonkey」プロジェクトなどがある。

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