The Financial Times(FT)がタブレットやスマートフォンなどへのコンテンツ配信に、ネイティブのソフトウェアクライアントを個々に作成するのでなく、ウェブアプリケーションを開発することを選択した。同社は米国時間6月7日、ウェブブラウザから直接利用できるウェブアプリをapp.ft.comで公開した。
4月には、FTはAppleの購読プログラムに関する契約についてAppleと交渉中であると報じられていた。また今回の発表の前日にはAppleが次期モバイルOS「iOS 5」において、雑誌の定期購読を一元管理するNewsstandという機能を導入すると発表していた。
FTはウェブアプリケーションの作成した経緯をウェブページで説明している。その中でモバイル分野の責任者を務めるSteve Pinches氏は「さまざまな製品向けに『ネイティブ』アプリを複数開発したところで、論理的にも財務的にも管理できない」ため、今回の結論に至ったと述べている。ウェブアプリの開発にはHTML、CSS、JavaScriptなどのウェブ標準技術が使われる。
ウェブアプリは現在、Appleの「iPad」「iPhone」に対応している。いずれは「Motorola XOOM」「BlackBerry PlayBook」、サムスンの「GALAXY」などもサポートする予定という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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