「日本市場にフィットした製品を」--ファーウェイ・ジャパン

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 ファーウェイ・ジャパンは5月24日、都内で端末事業説明会を開催した。ファーウェイの事業を紹介するとともに、今後の国内における端末の開発体制などが説明された。

  • ファーウェイ・ジャパンの端末本部端末営業統括部長のチン・ヨウ氏

 ファーウェイは1988年に中国で設立された通信関連ベンダーで、基地局など通信インフラから端末まで全般を手がけている。2010年は無線基地局出荷台数150万台を突破し世界第2位。端末事業ではデータ端末をはじめスマートフォンや通信型のフォトフレームなどを展開し、2013年までに世界トップ5の携帯電話ベンダーになる目標を掲げている。

 国内ではファーウェイ・ジャパンが2005年に設立された。イー・モバイルをはじめとした基地局ベンダーとして展開していたが、2007年にイー・モバイルがUSB接続のデータ通信端末「D01HW」を投入したのを皮切りに、国内4キャリアに端末を納入する端末ベンダーへと成長した。

  • ファーウェイのグローバルでの売上高

 説明会ではファーウェイ・ジャパンの端末本部端末営業統括部長のチン・ヨウ氏から事業について説明が行われた。チン氏はファーウェイの現状を「エンドユーザーにあまり知られてない存在だと痛感した」と話し、今回の説明会開催の理由とした。

単に安価な端末ベンダーではない

 チン氏はファーウェイがデータ端末を中心とすることについて「データのARPU(1人あたりの月間売上高)が音声通話よりも高くなっている。われわれは数年前からこれを見据えていた」と説明。音声通話については「通信のひとつのアプリケーションと捉えている」とした。

  • 日本国内の端末事業の戦略と目標

 また、中国ベンダーゆえ「安い端末を提供するのではないか」と言われることにも、国内初製品の「D01HW」がそれまでになかったUSB通信端末であること、「ポケットWi-Fi」についても日本には同様の製品が存在しなかったとし、単に安価な端末ベンダーでないことを強調した。

 国内では端末事業のR&Dセンターを2010年4月に設立。R&Dセンターの役割について2つあるとし、1つは「日本市場に向けた商品企画で、4キャリアのニーズをすべて本社に投げかけるのは難しく国内で対応するため」とし、2つ目は「日本の優れた部材をいち早く発掘して本社の製品ラインアップに構成してもらえるようにアレンジする」ためと説明した。

  • 日本市場向けの端末製品

 端末の開発体制は変化しており、2007年の「D01HW」はイー・モバイル向けに周波数を変えただけで投入したが、「Pocket Wi-Fi(D25HW)」では海外モデルをベースに、ハードウェアからユーザーインターフェースを含めたソフトウェアまでかなりカスタマイズして提供するように変化した。さらに現在では日本市場で要求された製品が、日本で最初に登場するまでにレベルアップしているという。

 また、日本市場はワールドワイドのファーウェイの中で品質のベンチマークとしての役割があり、チン氏は「日本市場で品質をクリアすれば、世界のどこに持っていっても販売できる」とした。

2011年は2010年の50%増を目指す

 チン氏は今後の見通しについて明確な数値は明らかにしなかったが、「2010年が2009年の1.5倍以上、2011年は2010年の50%増を目指している」と、拡大路線を強調。製品展開については、モバイル・ブロードバンド、携帯電話、家庭向け端末のそれぞれの比率が約3分の1ずつとし、今後はスマートフォンを含めた携帯電話の割合が大きくなると予測を示した。

 国内製品についても「差別化できるような製品に期待してほしい。2011年後半から2012年に向けた新しい商品を楽しみに」と期待を持たせた。

 なお、説明会では、ファーウェイの端末を展示。日本のキャリア向けに展開しているもののほか、海外投入しているAndroid OS搭載のスマートフォンやタブレットも展示していた。

  • 国内キャリア向けに投入しているファーウェイ製品の一部

  • 国内未投入の7インチ画面のAndroidタブレット「IDEOS S7 Slim」

  • Android端末「U9000」

  • Android端末「C8500」

  • Android端末「IDEOS X5」

  • Android端末「U8300」、トラックボールで操作する小型端末

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