GMOアドパートナーズとpaperboy&co.が共同主幹を務めるソーシャルメディア研究開発機関「サノウラボbyGMO」は、ソーシャルグラフを活用したプロダクトを表彰する「Graph hack アワード byGMO」を開催する。
サノウラボは、GMOアドパートナーズのメディア開発事業本部にソーシャルグラフ(ウェブにおける人の相関関係やその結びつきの情報)を活用した新たなサービスの研究開発を目的として2010年10月に新設された。共同の研究主幹であるpaperboy&co.のほか、研究協力会社としてウノウ、Exys、インディソフトウェアが名を連ねる。
GMOアドパートナーズの代表取締役社長でサノウラボの室長である高橋信太郎氏は「ソーシャルグラフは、既存の概念にとらわれない新しいサービス、ビジネスの場として大きな可能性を秘めている分野で、この発展のため“ウェブの人間関係をちょっと便利におもしろくする”サイトやサービス、ガジェット、アプリケーションを募集するアワードの開催を決めた」と、主旨を説明した。そして、応募作品については「豊かでハッピーなウェブでの人間関係を構築するためのツールとして、利便性、ユーモア、デザイン、発想力を期待している」と語った。
Graph hack アワード byGMOは、個人と法人を問わずに応募できる。応募作品の条件としては、mixi、Facebook、Twitterのいずれか1つ以上のAPIもしくはプラグインを使用することとしているが、作品の形態はウェブサービスやアプリケーション、ガジェットなど自由で、既に公開している作品であってもかまわない。また、1人で複数作品を応募することも可能だ。
応募はGraph hack アワード byGMOのサイトから。このサイトでは、応募作品例として、カヤックの「面白法人カヤックとの距離診断」が公開されている。これは、ユーザーのFacebookの履歴から「カヤック社員との似たもの度合い」を「距離」として判定し、社員との距離が近かった人は書類選考を免除するという採用キャンペーンになっている。ここで、使用しているのは、Facebook Graph APIだ。
また、今回のアワードでは、ゼンリンとゼンリンデータコムの技術協力で、通常は一般開放せずに有償で提供されている、ウェブサイトに地図機能を組み込む開発ツール「いつもNAVI」APIを、希望者のみ期間限定で無償利用できる。
エントリー期間は5月20日~7月22日まで。5作品を選出するノミネート審査は8月に実施し、最終審査は9月上旬に、その結果の発表は9月中旬を予定している。グランプリ1作品には賞金100万円、優秀賞4作品には各15万円のほか、サノウラボを中心に集客やマネタイズなど受賞者を支援する。
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