パイオニアは5月9日、カロッツェリアブランドから「サイバーナビ」をはじめとするカーナビ、スピーカを発表した。サイバーナビには実写映像にナビ情報を重ねて表示する「ARスカウターモード」を新搭載する。発表されたのはサイバーナビ4機種、ポータブルタイプの「エアーナビ」3機種、スピーカ2機種、サブウーファ1機種だ。
サイバーナビは、1D+1Dメインユニットタイプの「AVIC-VH09CS」(VH09CS)と2Dメインユニットタイプの「AVIC-ZH09CS」(ZH09CS)。いずれも「クルーズスカウターユニット」を別売にした「AVIC-VH09」(VH09)、「AVIC-ZH09」(ZH09)も用意する。発売は5月下旬。
ARスカウターモードは、クルーズスカウターユニットに同梱された車載カメラを取り付け、カーナビゲーションシステムと連携させることで、リアルタイムの走行画面にナビ情報を重ねて表示できるという機能だ。
実写映像を使ってルート案内することで、交差点や周囲の状況を直感的に把握できるほか、先行する車両との車間距離、信号の変化などを検知し、スムーズな走行をサポートするとしている。
本機には、地図にない道路でも走行軌跡をもとに地図上に道路を自動生成する「ロードクリエイター」機能を搭載。作成した道路は次回のルート探索時の探索、誘導対象になる。
さらに専用のパソコンソフト「ナビスタジオ(サイバーナビ用)」を、使用すればSDカードを介して最新の地図データを最大3年間追加料金なしで取得が可能。VH09CSとZH09CSには、「データ通信専用通信モジュール」を同梱しているため、NTTドコモのFOMAサービスを利用すれば、購入から3年間無料で通信機能を利用することもできる。
いずれの機種も7V型のワイド液晶パネルを搭載し、DVDプレーヤー、FM/AMチューナ、地上デジタルTVチューナを内蔵する。
VH09、ZH09用の別売クルーズスカウターユニット「ND-CS1」(価格:5万2500円)のほか、データ通信専用通信モジュール「ND-DC1」(価格:2万6250円)、バック/フロントカメラユニット「ND-BFC200」(価格:2万1000円)などのオプションもそろえる。
価格はオープンだが、店頭想定価格はVH09CSが30万円を切る程度、VH09が25万円前後としており、ZH09CSとZH09はVH09シリーズよりも約2万円程度安くなる見込みとしている。
ポータブルナビのエアーナビは、7V型ワイド液晶を搭載した「AVIC-T99」(店頭想定価格:7万円前後)、5.8V型モニタの「AVIC-T77」(同:6万円前後)、4.8V型モニタの「AVIC-T55」(同:5万円前後)の3機種を追加した。
いずれも発売は5月下旬。液晶モニタのバックライトにはLEDを採用し、ワンセグチューナを内蔵する。
ポータブルナビゲーションデバイス(PND)ながら、2014年4月まで3年間追加料金なしで毎月地図更新ができる「マップチャージ機能」を搭載。1秒間に5回自車位置を測位する「5Hz測位」をはじめとする位置認識のソフトウェアに新開発のアルゴリズムを搭載し、トンネル内や立体交差点などの自車位置精度を向上させているという。
本体には吸盤タイプのモニタ取り付け金具が同梱され、電源ケーブルをシガーライターソケットに差し込むだけで取り付けは完了。上位機種T99とT77に、道路交通情報を受信するFM-VICSチューナを内蔵する。本体重量は0.315~0.5kg。T99は7V型モニタを備えながら奥行き22mmのスリムボディを実現した。
カースピーカーは、2ウェイサテライトスピーカの「TS-STH700」(価格:3万1500円/2個1組)、2ウェイパワードAVセンタースピーカ「TS-CH700A」(同:2万6250円/1個)、21cm×13cmパワードサブウーファ「TS-WX110A」(同:1万8900円/1個)をラインアップ。
TS-STH700とTS-CH700Aは、両面駆動HVT方式ユニットを両面に配した超薄型スピーカーだ。スリムでコンパクトサイズのため、幅広い車種に取り付けることができるとしている。
サブウーファのTS-WX110Aは21cm×13cm平面アルミニウム振動板を搭載した。本体は厚さ75mmと薄型で、コンパクトカーや軽自動車のシート下などにも取り付けられるという。
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