ブランコ・ジャパンは5月9日、スマートフォン用のデータ完全消去ソフト「Blancco Mobile Edition」を5月10日に発売すると発表した。対応OSは、Android 1.5以降、 Windows Mobile 5.0、6.0、6.1または6.5(standard、professional版)、SymbianOS 9.1、9.2、9.3、9.4、BlackBerry 4.3以降。iPhoneには6月頃に対応予定という。
PCやサーバなどHDD用のデータ完全消去製品を手掛けるブランコは、フィンランドに本社を置き、英国やドイツなどの政府機関が認定する品質の高さを特長とする。これまでに全世界で4000万ライセンス以上の販売実績があるという。
Blancco Mobile Editionは同社初のスマートフォン向け製品で、Windows XP(32bit版)で動作する。スマートフォン内のEメール、アドレス帳、カレンダー、画像データなどすべての個人情報を消去できるため、Blancco Mobile Editionを用いれば譲渡や廃棄を安心してできるようになるとしている。
端末本体にも初期化機能はあるが、目次(管理領域)と本文(データ領域)の関係性が切れるものの本文のデータはそのまま残っているため、データの復元が可能だという。ブランコ・ジャパンは、スマートフォンのように汎用性の高いOSは今後、復元が容易になってくるだろうと指摘する。Blancco Mobile Editionは、いずれの領域にも上書きすることでデータの復元が行えないようするというもの。スマートフォン内蔵フラッシュメモリや、その他の記憶装置(外部メモリーカード、SIMカード)に対応する。日本独自のFeliCaチップ(おサイフケータイ)の消去には現在のところ対応していないが、今後の対応を目指す。なお、Windows 7のWindows XPモードに対応するほか、Windows 7には数カ月以内をめどに対応するとしている。
消去するには、Blancco Mobile EditionをインストールしたPCとスマートフォンをUSBケーブルで接続し、PCのメニューに従っていく。消去が完了するとハードウェアの詳細スペックや消去の状況を記した「データ消去レポート」が発行され、電子署名で保護されているため、「プライバシーマーク」などでも証明書として利用できるという。
1回消去するごとに1ライセンスが必要で、ライセンス料は9ライセンスまでが1ライセンスあたり2362円。49ライセンスまでが2100円で、99ライセンスまでが1575円となる。なお、5月10日から6月30日までをウェブ販売キャンペーンとして1029円で販売するほか、売上げの一部を東日本大震災義援金として日本赤十字社を通じて寄付するという。
ブランコ・ジャパンは4月からスタートしたSIMフリー化の流れを受けて、国内でもスマートフォンの中古流通が拡大すると見る。個人ユーザーをはじめ、リサイクルショップなどの販売店をターゲットに販売していくとしている。
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