ある報道によると、Appleはひそかに、同社の「MacBook」および「MacBook Pro」製品ラインにおいて、Intelプロセッサの代わりにARMベースのチップを搭載することにしたという。
SemiAccurateは、複数の匿名の情報筋の話として、Appleによるこの移行は「すでに確定している」と報じている。しかし、同社の端末にARMチップが搭載されるのは当分先のことである。
SemiAccurateによると、ARMチップに移行するのは、おそらくNVIDIAが「Project Denver」CPUをリリースする時期に合わせて、2~3年先であると情報筋は述べているという。NVIDIAは2011年に入り、PCからサーバやスーパーコンピュータにいたるまでのすべてを対象に、このARMベースプロセッサを開発していると述べた。同プロセッサは、同社のGPUと同じチップに集積される予定である。
当然、AppleによるIntelベースチップの廃止には、いくつかの潜在的な問題が伴う。1つは、ソフトウェアの非互換性の問題が生じる可能性がある。また、おそらく最も重要な問題はARMベースのチップが、Intelがかなりのシェアを占めるPC市場においてまだ実績がないという点である。しかし、スマートフォンやタブレットのベンダーらの間では、ARMチップが有力な選択肢になりつつある。
上述のような問題はあるものの、ARMチップはPC市場におけるシェアの大幅拡大に向けて、準備が整った状態にあるといえるかもしれない。市場調査企業IDCは米国時間5月5日、2015年までにPCプロセッサ市場におけるARMのシェアが13%に達するとの予測を示した。市場にそのような大きな移行が生じる主な原因は、「Windows 8」にある。Microsoftは、2011年に入って開催されたConsumer Electronics Showにおいて、同社の次世代OSであるWindows 8は、ARMベースのチップをサポートする予定であると発表した。
Windows 8は早ければ2012年にリリースされる可能性がある。
AppleにSemiAccurateの報道に対するコメントを求めたが、直ちに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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