長期間の休暇に入る際、必ずやっておかなければならないのはウイルスやスパムといった脅威への対策だ。最近ではPCに限らず、スマートフォンもそのターゲットにされており、さらなる警戒が必要になっている。ここでは、スマートフォン向けのウイルス対策について紹介する。
従来の携帯電話は、第三者が提供するアプリケーションがアクセスできる範囲を制限していたため、ウイルスの脅威を感じることはほとんどなかった。しかしスマートフォンでは、利用者が自由にアプリケーションを追加でき、システムの広い範囲にアクセスできる。これは裏を返せば、悪意のあるソフトウェアであっても、システムの広い範囲に影響を与えられるということだ。
特に課題となるのはAndroid端末だ。iPhoneに関しては、アップルによる審査を通過し、AppStoreのみで販売するという手順を踏むため、悪意のあるソフトウェアをある程度チェックできる仕組みがある。
だがAndroidの場合、マーケットに公開されるまでの審査はiPhoneよりも比較的緩く、悪意のある、ポリシーに反するアプリケーションも公開後の削除が基本だ。そしてGoogleの提供するアプリマーケットである「Android Market」以外にも、キャリアや一般企業、個人開発者など、さまざまなアプリマーケットやウェブサイトからアプリケーションを入手できる。悪意のあるアプリケーションが侵入する経路も増えているのだ。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では2月、月例のウイルス、不正アクセス数を発表すると同時に、スマートフォン向けウイルスへの注意喚起を行っている。それを元に、スマートフォンユーザーが取るべき対策を紹介する。
すでにスマートフォン向けのウイルスも複数発見されており、脅威はますます身近になるばかりだ。「たかが電話」と思わず、可能な限りの対策をした上で安全な利用を心がけたい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス