「iOS」「Android」向けゲームが任天堂のシェアを侵食--米調査

Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年04月18日 10時59分

 調査会社Flurryが新たに公開した報告によると、米国の携帯機器向けゲーム市場における任天堂向けのゲームのシェアは2009年の70%から2010年には57%に低下したという。ソニーの「PlayStation Portable」(PSP)向けのゲームも市場シェアが11%から9%に低下した。Flurryによると、2010年に目覚ましい躍進を遂げたのは「iOS」および「Android」搭載機器向けのゲームで、市場シェア34%を獲得した。2009年のシェアはわずか19%だった(2009年の数字はAppleのiOS向けのみ)。

 Flurryの調査結果は、携帯機器でプレイするゲームにおける任天堂の立場がいささか弱まっていることをさらに裏付けるものだ。「ニンテンドーDS」は2010年も依然として高い人気を誇り、最新の「ニンテンドー3DS」も初期売り上げは好調だが、ゲーマーは「Angry Birds」のような気軽に遊べるゲームをするとき、ますますスマートフォンに向かうようになっている。さらに、Appleの「App Store」や「Android Market」で無料または1ドルか2ドルで提供されているゲームがあることから、多くは店頭価格が39.99ドルとなっている3DS向けのゲームに手を出しづらいと感じているゲーマーもいる。

 iOSおよびAndroid搭載機器がゲーム専用機のシェアを侵食しているとはいえ、専用機に追いつくには、まだ長い道のりを残していることがFlurryの調査で明らかになった。同社によると、米国における2010年の全ゲームソフトウェア売り上げの76%をゲーム専用機向けのゲームが占めており、2009年の市場シェア71%から増加している。DSやPSPなどの携帯ゲーム機向けソフトウェアの売り上げが16%の市場シェアを獲得したのに対し、iOSおよびAndroid搭載機器向けゲームの市場シェアは8%にとどまっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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