「Jottit」は、オンラインで使える簡易なメモ帳サービスだ。パスワードを用いて自分専用のノートとして使う用途のほか、ホームページやブログを持っていない人がウェブ上になんらかの情報を載せて不特定多数に見せるといった用途にも利用できる。
トップページにアクセスすると、文章の入力フォームが表示されている。ここに文章を書き込んで「Create a site」と書かれたボタンを押すとページが生成される。この時点でユニークなURLが生成されているので、URLをコピーして見せたい相手にメールなどで送る。基本的にはこれだけだ。難しい作業は何もない。
作成したページの閲覧モードは、誰にでも公開する「Open」、パスワードを用いて特定ユーザーにだけ見せる「Public」、同じくパスワードを用いて編集権限を与える「Private」の3つのモードから選択できる。ウェブ上になんらかの情報を載せて不特定多数に見せたい場合はOpen、仲間内で共同編集をしながらひとつの文章を仕上げていく場合はPrivateといった具合に、目的に応じて使い分けることができる。
このほか、URLは必要に応じてサブドメインを設定することもできるので、さながら自分専用のサイトのように扱うことも可能だ。配色についても自由に変更ができるなど、カスタマイズ性は非常に高い。変更履歴も自動的に記録されるので、どこが書き換わったか確認するのも容易だ。
やや癖があるのが本文の記法。いわゆるWiki記法に準じているため、太字や斜体、見出し、箇条書きなど多彩な表現方法が可能だが、ブログのエディタのようにワンクリックでタグを挿入できるようなスクリプトは用意されておらず、基本的に手打ちになる。平文のままでもおおむね問題はないが、意図通りのレイアウトの文章を作成したい場合、タグの知識がまったくないと戸惑うかもしれない。
前回紹介した「「Writeboard」」が身内だけの情報共有ツールとしての性格が強かったのに対して、不特定多数への公開設定もできることから、幅広い用途に利用できる。HTMLタグにも対応しているため、リンクを貼ったり画像を表示することもできるなど、自由度の高さは折り紙付だ。使っているうちにさまざまなアイデアが沸いてくる典型的なサービスなので、まずは試しに使ってみてほしい。
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