「Writeboard」は、オンラインで文書を共有できる、オンラインノートとでも呼ぶべきウェブサービスだ。ひとつの文書に対してひとつのURLが発行され、複数のメンバーで閲覧、加筆ができる。コメントも付けられるので、緊急時の仲間内での情報共有ツールとしても役立てられる。
使い方は非常にシンプル。まずはサイトにアクセスして、作成したい文書のタイトル、共有パスワード、自分のメールアドレスを記入して「Create the Writeboard」を押す。文書編集のフォームが表示されるので、適当な文章を入力する。Wikiと似た記法を用いており、太字や斜体、リストタグなどを使うこともできる。
文章が完成したら「Save this writeboard」を押して保存する。あとは見せたい相手にURLとパスワードを送れば完了だ。サイト上にURL送信用のフォームも用意されているが、テンプレートが英語なので、自前でメールに貼り付けて送った方がよいだろう。
URLを受け取った相手は、パスワードを用いてサインインすることで、該当のURLに書かれた文書を読むことができる。また必要に応じて文書を修正・加筆したり、コメントしたりすることも可能。誰かが編集している間はロックされるので、うっかり上書きされる心配もない。バージョン管理もできるので、あとから以前のバージョンに戻すのも容易だ。
単に複数のメンバーに用件を伝えるだけであれば、それこそメールでも十分なわけだが、本サービスでは自由に加筆訂正ができるため、なんらかの文書のドラフトをアップロードし、何人かで加筆訂正しながら完成していくといった、コラボツールとしての利用にも向いている。パスワードが設定されるので、不特定多数に公開されてしまうといった危険性もない。
また、同等サービスでは特定のユーザーアカウントに文書がぶら下がるのに対して、本サービスではあくまでも文書が主体でそこにユーザーが参加する形になるので、そうした点でもグループ作業に向く。ユーザー登録の必要もないので、グループウェアが利用できない社外のメンバーや、一時的に自宅からアクセスしている社員同士のやりとりに活用したいサービスだ。
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