独立行政法人放射線医学総合研究所は3月14日、東日本大震災に伴って発生した原子力発電所被害に関連してインターネット上などで流れている、ヨードチンキ、うがい薬、ルゴール液などを飲む行為を「根拠のない情報」として、やめるよう呼びかけている。
放射性ヨウ素が大量に体内に入った場合、内服薬である「安定ヨウ素剤」を医師が処方する場合があるが、同研究所によれば「うがい薬などの市販品は内服薬ではなく、ヨウ素以外の、体に有害な可能性のある物質も含まれる」「たとえ飲んだとしてもヨウ素含有量が少なく、放射性ヨウ素があつまるのを抑制する効果がない」とし、「これらを医師が処方する内服薬である『安定ヨウ素剤』の代わりに飲むのは絶対にやめる」よう注意喚起している。
同じく、ヨウ素が含まれる、わかめ等の海藻についても「含まれる安定ヨウ素が一定ではない」「消化過程が必要であり、吸収までの時間がかかる」ため、十分な効果はないとしている。
同研究所のウェブサイトでは、そのほかにも放射能分野の基礎知識、一般的な放射性物質の除染方法に関しても情報を提供している。
◇震災関連情報まとめ
【特集:東日本大震災】計画停電・応援・事業継続
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス