“何を勉強した?”を共有し継続学習を助けるサービス--クラウドスタディが「Studylog」を公開

岩本有平(編集部)2011年03月01日 16時22分

 クラウドスタディは3月1日、学習ログの記録、共有サービス「studylog」ベータ版を公開した。

 studylogはユーザーが受験や資格取得に向けて日々行う学習の内容や時間を記録し、共有することで、学習を継続させることを目的としたサービス。利用は無料。

 利用にはまず、学習に使用する書籍やテキスト、1日の学習時間といった情報を登録する。その後、実際に学習を行った時間をPCや携帯電話から入力していくことで、日々の学習量やテキストごとの累計学習時間、目標達成率などを確認できるようになる。

  • 学習のログやソーシャルメディアでの反応などが集約される「studylog」

 ログの入力以上にユーザーにとって課題となるのは、学習の“継続”だ。studylogでは学習を継続する仕組みとして、予定についてのリマインドメール送信機能やログ未入力時のアラートメール機能を用意する。またユーザーの学習情報を共有し、応援コメントや助言などができる保護者、塾講師など向けの「サポーター機能」を用意する。

 さらに学習ログはTwitterやmixi、Facebookにも投稿可能。それぞれのソーシャルメディアについた応援などのコメントは、studylog上で集約して閲覧できるという。学習ログについては、一般公開か非公開かを設定できる。

 ログの記録からグラフ表示によるフィードバック、それに対する他社からの評価といった一連の流れは、行動分析学に基づいた学習継続の仕組みだという。「人間の行動を方向付けているのは“結果”。ご褒美があったりほめられる(という結果がある)と行動は強化される」(クラウドスタディ代表取締役の廣瀬高志氏)

 クラウドスタディは2010年5月の設立。もともと家庭教師のマッチングサービス提供を目指していた同社。しかし、「教科書なども電子化に向かう流れの中、『ある学習内容に向けてA社の教材とB社の教材がある場合、それぞれどれくらいの時間がかかり、結果どれくらい点数が上がるのか』といったように、学習ログを統合的に閲覧できるデータベースを持つことが重要になるのではないか」(廣瀬氏)と考え、studylogの提供に至ったという。「これまでライフログといえば、ログを集めるサービスばかりだった。studylogはそのライフログを使って、ユーザーが喜ぶサービスを作っていく」(廣瀬氏)

 今後クラウドスタディではモバイル版の機能強化やiPhone対応などを進める。一方で学習方法に関するノウハウを集約したポータルサイトの運営なども予定。物販やアフィリエイトなどで収益化を目指す。

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