一般社団法人eビジネス推進連合会(JeBA)は2月16日、インターネット関連ビジネスを網羅した解説書「eビジネス白書2011」を発刊した。会員企業向けにCD-ROMで配布される。
eビジネス白書2011は、日本のインターネット関連ビジネス13ジャンルにおける現状と将来性に関する解説のほか、経営者や事業者、ユーザーへのアンケート調査レポートを収録した約230ページにのぼる文書。
利用動向全般の調査レポートとしてはインプレスジャパンが発行する「インターネット白書」があるが、eビジネス白書はビジネス、サービスレイヤーに的を絞っている。
白書全体を通じて浮かび上がってきたキーワードは、「ソーシャル」「スマートフォン」「グローバル」の3つ。著名な証券アナリスト、元証券アナリストの5人による解説、企業56社のトップや幹部に対するアンケートでも、その重要性が大きく取り上げられた。
経営者へのアンケートでは、インターネット関連ビジネスの市場規模予測を聞いたところ、2010年に比べて平均で2015年に約2.7倍、2020年には約6.3倍という高い成長性を見込んでいることがわかった。なかには2020年に30倍に成長すると予測する人もいたという。
「不況といわれている中、経営者がこれだけ数字が伸びると言っている業界はeビジネスだけではないか」と、JeBA事務局次長の小澤隆生氏は述べる。
JeBAは2010年2月に発足した。ネットを通じたビジネスの推進と発展を目指す団体で、初代会長を楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏が、副会長をヤフー代表取締役社長の井上雅博氏が務めている。主な活動として、会員企業向けに勉強会を実施したり、地域活性化などの分野についてワーキンググループを設置したり、ビジネスコンテストを開催したりしている。eビジネス白書の発刊も活動の一環で、今後も毎年発刊していくという。
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