NTTドコモは2月9日、韓国の通信事業者KT Corporation(KT)と、日韓間におけるNFC(Near Field Communication)サービスの相互利用に向けた検討に合意したと発表した。Android OS端末を利用し、シームレスに連携したNFCサービスの相互利用に向け、2012年末提供開始を目指す。
現在、日韓の通信インフラ環境に適した端末やネットワーク、課金プラットフォームの仕様に関して、「NFCサービス共通基本仕様」の検討・策定を進めているという。
ドコモは2004年から「おサイフケータイ」、KTは2002年から提供開始した「ポストペイドモバイル交通サービス」を開始している。これらの経験をもとに、非接触ICインフラやサービス運用方法など既存の仕組みを利用しながら、クーポン、支払いや交通などの分野で、シームレスに連携したNFCサービスの提供を目指す。
共同で策定した「NFCサービス共通基本仕様」の内容は、GSMAなど世界の業界団体や標準化団体に提案するという。
また、Visaとサムスン電子、SIMカードベンダージェムアルトと戦略的関係を構築し、日韓のモバイル非接触ICサービスに対応するスキーム作りに取り組むという。また、三井住友カードやビットワレットとともに、日韓で相互利用できるモバイル非接触ICサービスの環境整備に取組むとしている。
なお、NFCサービス相互利用イメージを2月14日からスペイン・バルセロナにて開催される「GSMA Mobile World Congress 2011」のドコモブースで展示するとのことだ。
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