ドイツに本拠を置くエンタープライズアプリケーション大手のSAPが現地時間1月26日に2010年第4四半期決算(2010年12月31日締め)を発表した。TomorrowNowに関する訴訟でOracleに対して支払う巨額の賠償金の影響を受けているものの、本業の業績は上向いていることが明らかになった。
SAPによれば、第4四半期の税引き後利益は4億3700万ユーロ(5億9600万ドル)、売り上げは前年同期比27%増の40億6000万ユーロだった。ソフトウェアの売り上げは前年同期比35%増の15億1000万ユーロ、ソフトウェアとソフトウェア関連サービスを合わせた売り上げは前年同期比28%増の32億7000万ユーロとなった。2010年通期では、税引き後利益が18億2000万ユーロ、売り上げが124億6000万ユーロだった。
ただし今期については、TomorrowNowに関する訴訟でOracleが総額13億ドルの損害賠償を勝ちとったことによる9億3300万ユーロの支払いが発生しており、これが決算にも影を落としている。Oracleは、SAPの旧子会社でサードパーティーサポートを提供していたTomorrowNowに知的所有権を侵害されたとして、SAPを提訴していた。SAPは、Oracleへの賠償額を減らすために判決後申し立てを行う予定であることを明らかにしているほか、上訴する可能性もあると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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