シックス・アパートは1月21日、親会社の米SAY Mediaが同社の全株式をインフォコムに売却することで合意したと発表した。これにより、シックス・アパートはインフォコムの100%子会社となる。またSAY Mediaが保有する知的財産の一部がシックス・アパートに譲渡される。
SAY Mediaは、コンテンツ管理システム(CMS)「Movable Type」、ブログやメディアをソーシャルメディアと相互連携させる「zenback」の知的財産権をシックス・アパートに売却する。またISPなどへの導入実績もあるブログサービス「TypePad」については、使用許諾権と販売権をシックス・アパートに提供する。ソーシャルマーケティングプランの「sazanami」もシックス・アパートが商標権等を引き継いで運営していく。一方で自社メディア「blogs.com」については、1月31日で更新を一時停止する。
これにより、シックス・アパートではMovable Typeおよびzenbackに関するグローバル事業と、TypePadの国内事業を継続していくことになる。TypePadについては、個人向けの「TypePad Pro」については販売を継続するが、無料版の「TypePad Micro」については、今後SAY Mediaが直接サービスを提供する。また法人向けのTypePadについては、zenbackとサービスを統合し、新ブランドでサービスを提供する予定だという。Movable Typeやzenbackに関しては、今後言語サポートや開発もシックス・アパートが手がけていく。
「Six Apart」の商標権についてもシックス・アパートが取得する。ブランド名および「sixapart.com」を含むウェブサイトは、シックス・アパートが継承する。またブランド管理や事業継続のため、米国にオフィスを設立する予定だ。
シックス・アパートでは、今回の子会社化によるユーザーへの影響はないとしている。またインフォコムもシックス・アパートの既存ビジネスを継続することに合意しているという。また、次期版となる「Movable Type 5.1」については、2月15日にパブリックベータ版を提供するとしている。
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