変わり者だったかどうかはさておき、ハッカーであり、ギークであったことは間違いないようだ。
Zuckerberg氏のFacebookのプロフィールには「オープン性」「人々が繋がり、それぞれが大切だと思うものが共有できるための支援とそのためのモノ作り」「革命」「情報の流れ」「ミニマリズム」と書かれている。Facebook立ち上げの時からその方向性は変わっていない。
Zuckerberg氏のインタビューの中で特に特に興味深いのは、2007年の1月に開催されたダボス会議(世界経済フォーラム)で行われたセッションだ。Zuckerberg氏は、SNSについて「みんながコネクションを持ちたいと思うこと。世界で起きていることを知りたいと思う気持ちが、SNSの成功の鍵を握っている」と語った。司会者から「テクノロジーの進化が早過ぎて付いていけないというSNSの利用者たちもいると思うが、それをどう考えるか」と訊ねられると、「自分のペースで追いつけばいいのではないか」と、とても楽観的に答えていた。付け加えておくと、彼の話し方は、映画のようなマシンガントークではない。
CNNのテレビ中継でその姿を見て、“空気のようにテクノロジーを扱う新しいジェネレーション”が、次なる時代のサービスを見据えているという印象を受けたのだ。この時、彼は22歳だった。
その翌年、2008年5月に1通の案内が届いた。
--- 米国の大学生から広がり、各国での急成長が注目されているオンラインコミュニティ 「Facebook」が、日本で初めて記者説明会を行います。来日する創設者マーク・ザッカーバーグからのご挨拶、他のオンラインサービスと何が違うために注目されているのかなど、サービス概要を含め、Facebookの全体像をご案内させていただく予定です。
(後編に続く)
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