米国の大手ソーシャルゲーム企業Zynga Game Networkによる日本SNSゲーム市場への参入も見逃せないニュースだ。
Zynga Game Networkは2007年に設立されたばかりだが、同社のソーシャルゲームの月間のアクティブユニークユーザー数は2億3000万人。農場を開拓する「FrontierVille」や牧場の「FarmVille」などが人気で、Facebookアプリのユーザー数ランキングトップ10には常に6〜7つのZyngaアプリがランクインしているという。
Zynga Game Networkはソフトバンクと合弁会社「ジンガジャパン」を設立。12月1日にはmixi向けに第1弾ゲーム「ファームビレッジ」を提供開始した。Zynga Game Networkは、日本国内で育成ゲームなどをSNSへ配信するウノウの買収も発表している。
Zyngaの参入は、mixi、モバゲータウン、GREEが大半のシェアを占めるソーシャルゲーム市場の構図を変えるものとなるのだろうか。
2010年は動画サービスも盛り上がりをみせた。長年赤字が続いていた「ニコニコ動画」がついに黒字化を達成。有料のプレミアム会員数も100万人を突破した。
また、角川グループとの提携も実現し、角川グループの公式チャンネルを新たに設置。将来的にはニコニコ動画限定のオリジナルアニメの配信も検討している。そのほか、ニコニコ動画の人気アーティストによるライブイベント「ニコニコ大会議」や、サテライトスタジオ「ニコニコ本社」などリアル展開にも積極的な1年だった。
さらにライブ配信サービス「Ustream」のアジア展開を目的としたUSTREAM Asiaが設立され、日本語版サイトも公開された。行政刷新会議による事業仕分けの様子が配信されたこともあり注目を集めた。12月8日には横浜アリーナで行われた宇多田ヒカル氏のコンサート「WILD LIFE」の模様が中継され、ライブ動画配信のユニーク視聴者数が過去最大となる34万5000人を記録したという。
以上のように、2010年は2009年以上にTwitterの勢いが増し、SNS各社はオープン化を加速、YouTubeに次ぐ動画サービスも盛り上がりをみせた1年だった。2011年もソーシャルメディアの話題が尽きない1年になるのだろうか。
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