「aguse」は、正体の分からないURLをチェックするためのサービスだ。IPアドレスや逆引きホスト名、ドメイン情報などのデータを取得し、サイトのキャプチャ画像とともに表示してくれる、サイトに関するさまざまな情報を知るためのオールインワンサービスだ。
サイトに関する情報といえば、WHOISで得られるドメイン関連情報や、そのURLにマルウェアが含まれていないかといったセキュリティ関連の情報もある。さらにソースの解析などでは分からない画像の情報などもある。「aguse」を使えば、こうしたサイトに関するさまざまな情報を、オールインワンで取得できるため、個別にあれこれ調べる手間が省ける。
使い方は簡単で、トップページのフォームにURLを入力し、「調べる」ボタンを押すだけ。しばらく待つと、IPアドレスや逆引きホスト名、ドメイン情報などのデータを取得し、サイトのキャプチャ画像とともに表示してくれる。待ち時間はサイトによっても異なるが、すぐに表示されることもあれば、数十秒かかる場合もあるようだ。
レポート形式で表示される情報の種類は多岐にわたるが、ほかにはあまり見かけない、ユニークなものもいくつかある。例えば「同一サーバ上の他のウェブサイト」の項目では、ホスティングの情報をもとに、同じサーバ上にあるサイトをリストアップして表示してくれる。これにより、例えば別のドメインではあるが同じオーナーが同一サーバ上で運営しているサイトを見つけられる。レンタルサーバの場合もあるので絶対というわけではないが、思わぬサイトと“同居”しているケースが分かることもあって面白い。
セキュリティ関連の情報も充実している。カスペルスキーのエンジンを用いた簡易なマルウェアチェックのほか、迷惑メール送信者リストと照合することで、スパムメールの発信元になっていないか否かも確認できる。前者であれば「URLVoid」など複数のエンジンでクロスチェックしたほうが信頼性は高いが、迷惑メール送信者のブラックリストとまとめてチェックできるというのは便利だ。
さらに入力したURLがリダイレクトされる場合は、リダイレクト先のサイトのURLについても表示してくれる。リダイレクトの一種である短縮URLについても対応しているので、短縮URLの復元サービスとしても機能する。正体がよく分からないURLを確認するにはもってこいだ。
個々の表示内容をみていくとほかのサービスで得られる情報も多いが、これだけまとまって表示されるというのは利用者にとってありがたい。また解析結果がすべて日本語で分かりやすく表示されるのも魅力だ。「URLVoid」のようにあからさまに怪しいURLをチェックするためのサービスというよりも、純粋にサイトの情報を集めたい時にぴったりのサービスだ。
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