IBMは、北大西洋条約機構(NATO)の変革連合軍(Allied Command Transformation:ACT)によるプロジェクトで、クラウドコンピューティング環境の設計とデモンストレーションをする企業として指名された。このプロジェクトの目標は、NATOの加盟国が共同してクラウドを利用することで、データへのアクセスと意思決定をよりすばやく行えるようになるか判断することだ。
NATOの28の加盟国は現在、各国が個別のシステムを管理している。IBMは、さまざまなネットワーク、サーバ、ストレージデバイスからなるリソースを結びつけ、すべてのNATO加盟国が機密情報にアクセスしたり通信したりするための共通の方法を提供するシステムを作ることになる。また、このシステムは、よりセキュアで、拡張性が高く、費用効率がよいものであることが求められる。
ACTのテクノロジおよびヒューマンファクタ部門の責任者であるJohan Goossens氏は声明で、「われわれは、IBMと協力して、新興の情報技術を理解し、それを利用してより効率的で機敏な組織を作る方法を調査することを楽しみにしている。この共同プロジェクトを通じて、新たな課題により効率的に取り組むためのクラウドコンピューティングの可能性を認識し、最終的にNATO加盟国の利益に資することを願っている」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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