Facebookは米国時間12月15日、写真共有サービスをアップグレードする現在進行中のプロセスをさらに一歩進め、顔認識技術を近く利用可能にすると発表した。会員が写真をアップロードすると友人の「タグ付け」を促すメッセージが出るが、このとき候補のリストが提示され、そこから選べるようになる。
個人プロフィールの写真はもちろん、すでにタグが付けられたユーザーの写真コレクションから、Facebookは、どの写真に誰が写っているかを正確に判断するための膨大なデータベースを構築している。Facebookによると、現在、1日あたり1億枚の写真がアップロードされており、「タグ付け」も同様のペースで行われているという。タグ付けはFacebookの写真サービスの際立った特徴でもある。それ以外の点で同社の写真サービスに面白味はなく、使いにくさもあって、開始時にはライバルに後れをとっていた。写真1枚1枚に友人の名前のタグを付けられる機能が「Facebook Photos」の主な原動力だった。
「タグ付けは管理の上でも実際重要だ。タグが作成されるたびに、本人の知らない写真がネット上に存在していたことが分かるからだ。写真の存在を知れば、タグを削除したり、友人に見るように勧めたり、相手に『この写真は気に入らない』とメッセージを送ったりできる」と、Facebookの製品担当バイスプレジデントであるChristopher Cox氏は米CNETに語った。
顔認識技術の開発は、一部はFacebookによって、一部はライセンス提供された技術を通じて行われた(Cox氏は関係企業の名を挙げるのを避けた)。来週から、米国のFacebookユーザーの約5%を対象に顔認識技術を提供開始する。「順調にいくようなら、さらに展開を続ける」と、Cox氏は述べた。
かつては魅力に乏しかった写真共有サービスの改良が、2010年の春以降、全力で進められてきた。Facebookは2010年春に新興の写真共有サービス企業Divvyshotを買収し、同社創設者のSam Odio氏をFacebook Photos開発エンジニアたちの担当にした。
「Facebook Photosサービスを、もっとましなものにしたかった」と、Cox氏は語った。2010年秋、Facebookは新しいインターフェースと「一括タグ付け」機能を発表した。顔認識機能を追加することで大幅な改良がさらに一歩進む、とCox氏は語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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