Research In Motion(RIM)は米国時間12月2日付けのブログで、ユーザーインターフェースの専門企業The Astonishing Tribe(TAT)を買収したと発表した。買収金額は公表されていない。
「BlackBerry」を製造するRIMにとって、TATは重要な買収となるかもしれない。スウェーデンを拠点とするTATは、携帯端末メーカー向けに複数の異なる製品を製造しており、「Android」市場に対しては、「TAT Home」という「カスタムホームスクリーン」を製造している。同製品は、ジェスチャナビゲーションおよび3Dウィジェットを提供し、同社によると、ユーザーが「Androidホームスクリーンのルックアンドフィール」をより細かく制御できるようにすることを目的に設計されているという。
一方、「TAT Cascades」という製品は、携帯端末ベンダー向けに設計されたXMLベースのUIフレームワークである。同社によると、「4億7000万台以上のデバイスと200種類以上のモデル」がTATの技術を搭載しているという。さらにTATは、「(同社の)技術は、(2010年に)出荷された全携帯電話の15%以上、全タッチ式電話の20%以上のUIに利用されている」と主張している。
また同社には、コンセプトデザインに対する検討中のアイデアがいくつかある。その中には、ユーザーが携帯端末上のアプリケーションを「見渡す」ことのできる3D機能などがある(以下の動画を参照のこと)。同社技術は、自動車業界においても利用されている。
では、RIMとその製品において、これらの技術は具体的にどのような意味を持つのだろうか?RIMの最高技術責任者(CTO)を務めるDavid Yach氏は今回の買収を発表するブログ投稿で、「TATのチームはRIMに加わり、その才能を『BlackBerry PlayBook』やスマートフォンプラットフォームにもたらす予定である」と述べた。しかし同氏は、TATの製品がどのようにしてRIMの製品に統合されるのかについては明らかにせず、また、TATが他のベンダーに対するサービスの提供を続行するかどうかについても言及しなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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