電通国際情報サービス(ISID)は11月4日、SAPユーザー向けのBI(ビジネスインテリジェンス)テンプレートのラインアップを拡充し、在庫・購買・販売データ分析に対応した「SPECTRE SD/MMテンプレート」の提供を同日より開始すると発表した。
ISIDでは1995年からSAP ERPの導入コンサルティング事業に参入。これまで、SAPデータ活用のための様々なツールを独自に開発、提供している。5月には、この実績とノウハウを生かし会計BIテンプレート「SPECTRE FI/COテンプレート」を発売。今回発表されたSPECTRE SD/MMテンプレートは、この適用業務をさらに拡大し、SAP ERPのロジスティクス(在庫・購買・販売)機能に対応したものだ。
同テンプレートは、ISIDによるSAPデータ連携フレームワーク「BusinessSPECTRE」のデータ転送機能と、Microsoft SQL ServerのBI機能を用いて、SAP ERPの在庫、購買、販売データを転送、統合、管理、分析、参照する。パラメータやデータウェアハウス(DWH)構造、キューブの設定テンプレートに加え、60以上のレポート群から構成されているという。
SPECTRE SD/MMテンプレートの最大の特長は、これまで分析に適した単純な形式に変換することが困難だった複雑なSAPデータ形式を変換し、分析に最適な形式で汎用データベースに蓄積する点。これにより、様々な切り口での集計、分析を高速に行えるという。また、従来は少なくとも4カ月以上が必要とされていたような高品質なBIシステムを、最短3週間という短期間で構築できることも特徴のひとつつだとしている。導入コストの削減に加え、メンテナンスが容易なため、ユーザー企業独自の分析軸を追加する場合にも、従来の10文の1以下のコストで対応できるという。
SPECTRE SD/MMテンプレートの提供価格は、1サーバ(1CPU)あたり一式で200万円(税別)。
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