アルプス電気は、CEATEC JAPAN 2010の会場で、テレビ向けのジェスチャー入力モジュールを参考展示した。これは携帯電話向けの画像処理ソフトウェア開発などを手掛けるモルフォと、アルプス電気の共同開発により実現したもの。テレビの前で手を振ったり、降ろしたりするジェスチャーによって、チャンネル切り替えや音量調整などができる。
モジュールに内蔵した画像センサが手の動きを認識し、操作できるという仕組み。会場内でのデモンストレーションでは、手を振ることで操作メニューを表示し、手を降ろすことで決定、右に回すとボリュームアップ、左に回すとボリュームダウンといった操作ができた。
複数の人間による操作にも対応し、デモ機では最大5人まで認識していた。操作可能な範囲に人が入ると、画像センサが人間の顔をカメラで捉え、テレビ画面右下に表示する。
ジェスチャー操作を採用したテレビは以前にも参考展示されているが、今回のデモ機は、携帯電話などに使用されている低価格のカメラを利用していることが特長。これにより、モジュールのコストダウンにつながり、普及価格帯のテレビへの導入も実現しやすくなるとしている。モジュールの量産開始は2012年を目標にしている。
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