アジア最大級の情報通信、エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2010」が10月5日、幕張メッセで開幕した。10月9日まで開催される。出展者数と小間数は2009年実績を上回る616社、2255小間。会期中20万人の来場者を目指す。
会場では、3Dテレビやスマートフォン、スマートグリット、電気自動車など、各社の最新技術や製品が披露された。
携帯電話端末では、KDDIが10月4日に発表したおサイフケータイ対応のAndroidスマートフォン「IS03」を展示、NTTドコモが10月5日に発表されたばかりのAndroidスマートフォン「GALAXY S」とAndroidタブレット端末「GALAXY Tab」を展示しており、それぞれのブースには行列ができていた。また、シャープは新聞や雑誌、ウェブサイトの閲覧を楽しめるメディアタブレット「GALAPAGOS」を展示しており、こちらも来場者の注目を集めていた。
KDDIは、テレビ画面に携帯電話をかざすことで自分に合った情報を取得できる「smARt テレビ視聴」や、視聴中のテレビ番組に対するネット上の視聴者コメントをリアルタイムに分析して表示する「ソーシャルメディア視聴」など、マルチスクリーン(TV×ケータイ×タブレット)を使った未来のリビングの形を提案。
NTTドコモは、10月から本格的に開始する電子書籍サービスのコンテンツや、置き台に置くだけで充電できるワイヤレス充電ケータイ、屋外を歩きながら周りの店舗情報や天気情報をリアルタイムに取得できる小型ヘッドマウントディスプレイ「ARWalker」などを展示していた。
2009年の会場で注目を集めた3Dテレビは、今回もソニー、パナソニック、シャープ、三菱電機などが最新モデルを展示。東芝ブースでは10月4日に発表された裸眼タイプの「グラスレス3Dレグザ GL1」シリーズの視聴に長蛇の列ができた。参考出品としてソニーのPC「VAIO」、日立コンシューマエレクトロニクスの液晶テレビの3Dモデルも展示され、引き続きテレビの3D化が進行しそうだ。
PC関連では、タブレットPCの参考展示が目立つ。富士通、東芝ともに約10型のモニタを搭載したストレート型のタブレットPCを出品。Androidプラットフォームを搭載した東芝モデルは、実際に触れることができる。
このほか、太陽光発電やリチウムイオン電池など、エナジー系の出展も多い。EV車向けのリチウムイオン電池モジュールやホーム用のエナジーソリューションなど、システムでの展示も見られた。
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