ネイバーが新SNSオープン--テーマごとに語り合う「NAVER cafe」

鳴海淳義(編集部)2010年10月05日 12時57分

 インターネット検索サービス「NAVER」を運営するネイバージャパンは10月5日、時間や場所、趣味などでつながるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「NAVER cafe」を開始した。サービスの利用は無料。cafeへの参加、投稿にはNAVERへの会員登録が必要。

 NAVER cafeは、ネイバージャパンが運営するミニブログ「pickの姉妹サービス。特定のテーマに関する「カフェ」(コミュニティ)を開設したり、カフェに参加したりして、共通の趣味を持つメンバーと共にミニブログで交流する。カフェには短いテキストのほかに画像や動画、位置情報などを投稿できる。

  • NAVER cafeのトップページ

  • NAVER cafeのcafeトップページ

  • 画像アルバム機能を使うとNAVER画像検索のようなインターフェースで一覧できる

  • NAVER cafeのイベント機能

 集まる時間を指定してメンバーに通知する「イベント機能」を利用すると、同じテレビ番組やスポーツを観ながら、チャットのようにリアルタイムなコミュニケーションを楽しむといった使い方が可能だ。

 家族や親しい友人、会社の同僚などに限定してコミュニケーションを取りたい場合は「非公開cafe」を作成する。非公開cafeには独自機能として、WordやExcelなどの「ファイル共有機能」(5Gバイトまで保存可能)が用意されている。セミナーや会議の参加メンバー同士で資料を共有する時などに利用できる。

 pickと同じ仕組みを利用しているため管理画面は共通で、pickからNAVER cafeに投稿したり、NAVER cafeに投稿したものがpickに反映されたりと両サービスが連携する。

 pickは気軽にリンクや写真を投稿できる仕組みで、特に女性ユーザーから人気がある。NAVER全体では男性ユーザーが多いが、Pickは7割が女性ユーザーだという。ユーザーの間でコンテンツを評価したり、コメントしたりする行動が活発で、自然と情報が精査されるようになっているという。ただ、こうした「ソーシャルフィルタリング」が効いている一方で、特定のテーマの情報集約や、プライベートな情報のやり取りをする機能が弱かった。NAVER cafeはそこを補うために開発されたという。

 NAVER cafeには、「グルメ・料理」「インテリア・雑貨」「アート・デザイン」「旅行・地域」「エンターテインメント」「学び・資格」「仕事・職業・会社」などのカテゴリがあらかじめ用意され、その下にたくさんのcafeが開設されている。cafeで話題になった公開コンテンツは、ネイバーの検索サービスでも重視されるようになる。

 「気になった情報を投稿するのがpick、テーマごとにみんなで集まるのがNAVER cafeという使い分けになる」とネイバージャパン事業戦略室室長の舛田淳氏は語る。

 「今後はNAVERの公式カフェを仕掛けていきたい。毎週1回、タレントさんとcafe内で集まったり、何か大きなニュースがあったときに、関連した話題を扱うcafeを開設してみんなでコメントしたりできると思う。NHN Japanやライブドアなどのグループ間のシナジーもあり得る」(舛田氏)

 近日中に携帯電話向けサービスとiPhone向けアプリを公開する。これらのサービスでは、GPSによる現在地情報を利用して、周辺の施設や飲食店に関するNAVER cafeをプッシュ通知する新機能も検討されている。

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