ソーシャルグループウェアは10月4日、iPhoneとiPod touchに対応した名刺管理アプリ「LISTER」を公開した。料金は無料。
LISTERは、メールの署名から名前や住所などを自動で切り出してデータベース化するサービスだ。まずはアプリをダウンロードし、自身のIMAP対応のメールアカウントを登録する。すると、ソーシャルグループウェアのサーバを介して、メールの署名部分のみを自動的に抽出し、解析して住所や名前などの連絡先をデータベース化することができる。他のアプリのように名刺をスキャンする必要がなく、メールをもとに自動的に管理できるのが特長だ。
また、メールアドレスを軸にして、住所や電話番号などに変更があった場合は自動的にデータベースを上書きし、つねに自動的に最新の情報を保つことができる。現在の認識率は95%だが、ソーシャルグループウェアが開発した独自のメール解析エンジンを採用しており、チューニングして日々精度の向上に努めているとしている。
LISTERは、解析した連絡先データを自動的にリストに反映したり、名刺のようなデザインで連絡先を確認したりできる「名刺ビューモード」機能を提供するほか、氏名や会社名などでの検索にも対応する。また、iPhoneとの連携機能により、リストの住所からGoogle マップを起動したり、電話をかけたりすることができる。
なお、リスト化された情報はインターネット上に保存される。10月4日の時点ではiPhoneアプリからのみ閲覧できるが、数日以内にPCからも閲覧できるようにするとしている。
現在利用できるのはIMAP対応のメールのみだが、10月中にもPOPメールに対応するという。今後は、Android端末やGoogle Chromeの拡張機能化など多くの機能追加を予定しているという。また、APIを公開し、他のサービスからLISTER内の連絡先データへアクセスすることなども考えているとのことだ。
当面は無料で運営する方針で、同社が運営するSaaS型グループウェア「iQube」との連携など、業務効率化に向けたツールを開発し、人と情報などをつなげる「ソーシャルグラフ」を作りたいとしている。
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