CSKシステムズ、IFRS対応財務管理一致連結ソリューションを提供開始

富永恭子(ロビンソン)2010年08月10日 18時58分

 CSKシステムズは8月10日、Oracleの連結経営アプリケーションを軸にしたIFRS(国際財務報告基準)対応財務管理一致連結ソリューション「PrimeConsolidation For IFRS」の提供を同日より開始したことを発表した。

 PrimeConsolidation For IFRSは、Oracleの連結経営管理アプリケーション「Oracle Hyperion Financial Management」に、IFRS対応の連結決算に必要なひな型を付加したソリューション。連結システムを構築する際、あらかじめ準備された設定情報を活用することにより、通常12カ月かかるIFRS対応を、6カ程度に短縮できるという。

 また、同ソリューションを利用することにより、IFRSに準拠した財務諸表が作成できるだけでなく、詳細な事業セグメントでの管理会計や財務会計を一体運営するニーズに合致した機能で、決算関連業務の負荷軽減、決算早期化にも効果を発揮するとしている。

 具体的な特長としては、会社別、事業別、地域別、地域事業別などの組み合わせによるさまざまな分析軸での管理会計を実現する「多次元、多階層を持つデータ構造」、ウェブ入力や妥当性確認機能により迅速で正確な決算データが収集できる「子会社の決算データ収集における利便性」、各子会社の連結手続きに対する進捗管理、各種承認プロセス、操作ログの記録、監査証跡の記録、セキュリティ管理により、内部統制要求を担保する「統制されたオペレーション」、財務連結、管理連結を同一ソリューションで実現することで、収益予測、予実分析などに必要な情報を単一リソースから取得できる「レポート作成の柔軟性」などがある。

 CSKシステムズは、今後PrimeConsolidation For IFRSを含むIFRS関連サービスを拡充し、業務およびシステムへの影響調査、プロジェクト計画の策定、システム構築、パッケージソフトウェアのバージョンアップ、保守運用サービスまでをフルラインでサポートし、ユーザーのIFRS対応を支援する予定だ。同社は、2015年以前にIFRSの早期任意適用を目指すグローバル企業や、日本基準のIFRSへのコンバージェンス(収束)の影響の大きな企業を主な対象として、2010年度10社、2015年度までに100社への提供を目指すという。

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