Research In Motion(RIM)の共同最高経営責任者(CEO)であるMichael Lazaridis氏はThe Wall Street Journal(WSJ)が米国時間8月4日に公開したインタビューで、「BlackBerry」を禁止しようとする国はインターネットを遮断すべきだと述べた。同氏はインタビューの中で、国家安全保障上の問題があるとしてBlackBerry禁止の方針を打ち出した国を繰り返し批判した。そうした国の政府は、顧客の通信にアクセスして監視できることを求めている。
「これはインターネットに関わる問題だ」と、Lazaridis氏はWSJに語った。「インターネットではあれもこれも暗号化されている。BlackBerryだけの問題ではない。インターネットが問題と言うのなら、インターネットを遮断すべきだ」
カナダを本拠とするRIMには、いくつかの国の政府から非難が集中している。その言い分は、BlackBerryのネットワークがセキュアすぎるため、顧客のデータを国家安全保障の名目で監視すること(スパイする、という人もいる)ができないというものだ。これに対しRIMは、BlackBerryのネットワーク上の情報は暗号化されており、RIM自身も含め、誰もアクセスしたり暗号鍵を公開したりできない、と主張している。
アラブ首長国連邦(UAE)は、通信を暗号化することでBlackBerryは同国の電気通信に関する規則に違反していると主張する。その結果、同国は10月11日からBlackBerryの主要サービスをブロックする計画であると、8月1日に発表した。
サウジアラビアもこの動きに加わり、現地時間6日からBlackBerryのサービスを禁止する計画を示している。さらに米国時間5日、レバノンも国家安全保障の見地からBlackBerryの評価を行うことになると発表した。
この問題でRIMは、海外の重要な事業を失うことを回避するか、それとも企業顧客にセキュアな通信を提供するという同社のミッションを堅持するかという、難しい綱渡りを迫られている。
WSJのインタビューでLazaridis氏は、政治的活動を抑制したい外国の政府によってBlackBerryが標的にされているとして、そうした政府機関はインターネットとBlackBerryの仕組みについて学ぶ必要があるのではないかと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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