Mozillaは米国時間7月27日、「Firefox 4.0」の第2ベータ版を公開した。同ブラウザには、WindowsおよびMacユーザーに向けたインターフェースおよび機能の改善が盛り込まれ、起動時間の短縮を含むエンジン部の改良も施された。Windows、Mac、Linux向けに公開された第2ベータ版は、ブラウザの外観に大きな変更は見られないが、いくつかの新機能を導入し、新しい開発者ツールもサポートしている。
今回のベータ版で実施された唯一のインターフェースの変更は、Mac版のタブがデフォルトでブラウザの最上部に移ったことだ。Windowsユーザーには、最初のベータ版でこの機能が提供されていた。これは「Preferences」(オプション)の設定で変更可能だ。Linuxユーザーにはまだ、デフォルトでのタブ最上部の設定は提供されていない。
一部のユーザーがFirefox 4に期待してきた主要な機能の1つは「App Tabs」(アプリケーションタブ)で、Googleのブラウザ「Chrome」の「Pin Tab」機能に似ている。これは、ファビコンへのタブを減らし、アプリケーションタブをタブバーの左側上部に常駐させる。これにより、ウェブメールやカレンダーなど常用するサイトへのアクセスが容易になる。アプリケーションタブを作成するためにはタブを右クリックし「アプリケーションタブに追加する」を選択するだけだ。Firefoxの主席デザイナーの1人であるAlex Faaborg氏は、アプリケーションタブの使用方法を詳述する動画を作成した。同氏はまた、今後予定されている「Tab Candy」機能の中で、アプリケーションタブがなんらかの特別な扱いを受けるだろうと述べている。
Firefox 4がウェブを強化するコードを処理する方法にも、若干の変更が加わった。XPCOM登録に加えられた最大の変更点は、Firefoxと相互作用する多くのコンポーネントを無効にする可能性がある。近い将来に多くの難問が生じる可能性はあるが、長期的には、ユーザーはFirefoxの起動時間が短縮されるのを目にするはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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