この数年間で最も話題に上がってきただけあって、まったく驚くに至らない技術業界のマイルストーンの1つが、ついに正式発表された。Facebookは米国時間7月21日午前、世界のユーザー数が5億人に達したと発表した。ソーシャルネットワークサイトとしては先例のない数字である。
当然、誰もがこの達成がまもなくであると予期していた。Facebookは、人々がFacebookのネットワーク上で構築し共有してきたこのエクスペリエンスとコネクションを記念して「Facebook Stories」というアプリケーションをローンチする予定であるとすでに発表している。Facebookの製品担当バイスプレジデントを務めるChristopher Cox氏は、米CNETのポッドキャストCNET Conversationsで先週、来るべきこのマイルストーンについて語っていた。また、同社最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は21日夜、ABC World Newsに出演し、同氏にしては珍しいテレビインタビューを受ける予定である。
Zuckerberg氏は、5億人目のユーザーを発表する(それが誰であるかをFacebookが発表したわけではない)同社ブログへの投稿で、「6年前に始めたばかりのときは、人々がFacebookをどのように利用するか、そのすべての方法を決して想像できたわけではない」と述べた。
Facebookは、特にこれまでウェブの影響が大きくなかった地域において、驚異的なペースで成長し続けている。Facebookが2億人のアクティブユーザー数を記録してから、まだ1年半もたっていない。当時は、Facebookを慈善活動に利用する方法を広く認知してもらうためのキャンペーンをローンチした。
しかし現在、同社にとって不穏な出来事も生じている。
最近ではユーザーらに対するプライバシースキャンダルが生じたが、カナダやドイツを含む数カ国の規制および政府機関はそれを問題視しなかった。Zuckerberg氏自身は、近日公開予定のDavid Fincher監督の映画「The Social Network」の中で、陰で人に害を加えるような誇大妄想的な人物として描かれる予定である。同映画の美しく構成された不気味な予告編は、すでに映画愛好家らの賞賛を得ている。また、一見したところ異様に見える新しい訴訟では、Facebookが思っていたよりもやや複雑な問題になるかもしれない。というのは、Zuckerberg氏がかつてフリーランスとして、ニューヨーク在住の人物からのソフトウェア開発業務を請け負っていたことを証明する文書が出現し、この人物が現在、Facebookの非常に多くの部分で権利を持っていると主張しているからだ。
「The Social Network」の威勢のいいキャッチフレーズのとおり、「数人の敵を作らずして5億人の友人を得ることはできない」のだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」