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水平分業を推し進め、パートナーとの関係を強化する:シマンテック社長 - (page 2)

田中好伸(編集部)2010年07月09日 17時58分
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 またエンベデッドソリューションは、小型デバイス向けと付加価値バンドリングも展開していく。小型デバイス向けでは、たとえばハードディスクドライブ(HDD)と「Backup Exec System Recovery」を、USBメモリと「Symantec Endpoint Protection」を、という形で提供していく。付加価値バンドリングでは、アプリケーションパッケージに「Backup Exec & Symantec Endpoint Protection」を、統合メールセキュリティソリューションに「Symantec Brightmail Gateway」と「Backup Exec」を、それぞれ提供する。

1000億〜3000億円の企業はこれまで手付かず

 重点施策の(3)のBig Enterpriseでのビジネス強化は、年間売上高1000億円以上の大企業を対象にしたビジネスを強化していくというものだ。ここでもパートナー企業とのエコシステムを中心に展開していくが、今後は「プラットフォーム提供へシフトしていく」(河村氏)としている。

 これまでももちろん大企業を対象にしたビジネスは展開してきているが、これまではメールセキュリティならメールセキュリティ、エンドポイント保護ならエンドポイント保護というように、個別の製品ごとというビジネスだったという。今後推し進めたいプラットフォーム提供というのは、顧客となる大企業に対して、全体的に製品を提供するという考えでビジネスを展開していくとしている。特に個別の製品だけを提供するよりも、スイート製品の提供を考えている。

 河村氏の説明によれば、シマンテックの顧客の業種としては通信やサービスプロバイダーが大きく、その次に金融という割合だそうだが、これまで「売上高1000億〜3000億円というアッパー層へのビジネスがほとんど手付かず」だったという。今後は大企業でも1000億〜3000億円の企業へのビジネスを特に強く意識して拡大することを明らかにしている。

クラウドでもパートナーとの関係重視

 重点施策の(4)のCSPは、プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方でシマンテック製品を提供するというものだ。プライベートクラウドの分野では、企業がプライベートクラウドを運用する際に、課題となりうるものについてシマンテック製品が貢献できるとしている。

 プライベートクラウドでは、その基盤として仮想環境が前提であり、仮想環境には2つの課題が存在するという。1つめの課題は、仮想マシンのデータをいかにバックアップするかというものであり、その点では「NetBackup」や「Backup Exec」が課題を解決できるとしている。2つめの課題は、仮想環境を可用性を高めることができるかというものだ。これに対しては「Veritas Cluster Server」が役に立つとしている。こうした課題以外にも、「高度に仮想化されたプラットフォームの管理ソリューションでは、ヴイエムウェアやマイクロソフト、シトリックスとのパートナーシップでシマンテック製品を提供できる」(河村氏)と説明する。

 パブリッククラウドの分野では、米国での例を取り上げている。この例は米国だけで展開されているものだが、米Symantecは、クラウドストレージ事業を展開しているnirvanixという企業に対して、データのバックアップなどの機能を提供しているという。一般の企業は、nirvanixのサービスを通じてSymantec製品の機能を活用することになる。日本国内でもパブリッククラウドのインフラをシマンテック製品で支援することで、企業のデータ保護に貢献する考えを示している。

 またCSPという点でシマンテックは、シマンテックの技術をSaaS事業者にコンポーネントとして提供することも検討している。これは、SaaS事業者が、シマンテックのコンポーネントをほかに必要なコンポーネントを組み合わせてスターターパッケージを作って提供するというものだ。ユーザー企業はSaaS事業者のサービスを経由して、シマンテック製品を活用することになる。

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