MySpaceがGoogleと締結した検索広告に関する契約が2010年8月に期限を迎えるなか、MySpaceの親会社であるNews Corp.は、Google、Microsoft、または米Yahooと新たな広告契約を結ぼうとしているようだ、とThe Wall Street Journal(WSJ)(有料会員登録が必要)が米国時間7月6日の記事で報じた。
やはりNews Corp.傘下であるWSJは、この件に詳しい関係筋の話を引用し、GoogleはMySpaceとの現行契約の下、MySpaceや他の比較的小規模なNews Corp.サイト上で広告を販売する権利に対する保証支払いとして、9億ドルを支払うことに同意したと報じた。だが、MySpaceのトラフィックは、Googleが予想していたもの、または契約で示されたものを大幅に下回ってきた。
News Corp.は現在、検索広告業界の大手3社のいずれかと新たな広告提携を確立したいと考えている。だがWSJは、News Corp.に近い関係者の話として、同社がGoogleとの現行の契約を通じて得たような条件または金額を得られる可能性は低いと伝えている。
2006年、GoogleはMicrosoftとYahooを抑え、MySpace上で広告枠を販売する念願の契約を勝ち取った。Googleは契約条件の一部として、MySpaceが一定量のトラフィックを生み出す場合に限り、3年かけて9億ドルを支払うことを約束した。当時、これらの条件は実現可能とみられていた。News Corp.が2005年に6億5000万ドルで買収したソーシャルネットワークのMySpaceは、その頃絶頂期にあり、膨大な数の訪問者を呼び込んで、安定した売り上げを生み出していた。
しかし、Facebookがじきに支配的になると予想される展望のなか、MySpaceは苦戦し始め、トラフィックは落ち込み、広告収入は縮小し始めた。2008年の時点で、Googleはすでに、MySpaceのようなソーシャルネットワークとの広告契約に対する失望感を示していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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