村田製作所は6月28日、ワイヤレスで電力を供給できる「電界結合」方式の電力伝送システムを開発したと発表した。2010年秋から量産を開始する。
電界結合方式とは、送電側と受電側に電極を設置し、電極間に発生する電界を利用してエネルギーを伝送するという仕組み。村田製作所では、技術開発支援などを手掛けるTMMSと共同で、ワイヤレス給電システムを開発したとしている。
携帯電話、デジタルオーディオプレーヤー、デジタルカメラ、ノートPCといったモバイル機器などが、電源コードを接続することなく充電できるという。オフィスのデスク自体を充電機にすることにより、モバイル機器を置くだけで充電できるとしている。
伝送電力は1〜10Wで、伝送効率は90%以上。サンプル価格は受電モジュールあわせて980円(月産10万個受注時)になる。
ワイヤレス給電システムは、ソニーが60Wの電力を50cm離れた機器へワイヤレスで給電できる製品を2009年10月に発表している。
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