リアルワールドがソーシャルアプリ提供--ポイント生かしてユーザーを活性化

岩本有平(編集部)2010年06月11日 12時12分

 リアルワールドは6月11日、ポータルサイト「リアルワールドサービス」をリニューアルした。OpenSocialに対応したサイトに全面刷新し、ソーシャルアプリ事業者(SAP)や自社が開発するソーシャルアプリをユーザーに提供していく。

 リアルワールドサービスは、250万人の会員を誇るポイントサービスのポータルサイト。ポイント流通総額は10億円に上るという。今回のリニューアルではOpenSocialに対応し、ソーシャル性を強化するほか、課金やリワード広告のプラットフォームをSAPに提供する。リアルワールド本社メディア事業部担当執行役員の熊坂慶太氏は「アプリによってユーザーの集客を強化する。その一方で、現状数少ないPC向けソーシャルアプリのプラットフォームのひとつとなることで、SAPに収益の機会を提供していきたい」と語る。

 ログインには既存のユーザーIDに加えて、Yahoo!やGoogle、Twitter、Facebookのアカウントを利用可能。TwitterやFacebookでの投稿を表示することもできる。

 サービス開始時点で提供が決定しているソーシャルアプリは、Kingnet Technologyの「ハッピータワー」、AQインタラクティブの「ブラウザ三国志」、バンク・オブ・イノベーションの「作ってみる?リゾート島」、DropWaveの「わんこのお部屋」、自社サービスとなる「電車を作ろう 電ツク」の5タイトル。今後は8月までに30のアプリを提供する予定だという。

 課金プラットフォームをリアルワールドが提供するため、SAPはアプリの公開と同時に課金サービスを開始できる。決済にはクレジットカードやWebMoney、ポイントを利用可能。収益配分はSAPが80%、リアルワールドは20%(決済手数料含む)となる。SAPに対しては、アプリ導入時のコストを一部負担する支援制度も用意する。

 これまでポイントを軸にサービスを展開してきたリアルワールド。ソーシャルアプリの導入についても「ポイントサービスで培った強みが生かせる」(熊坂氏)と語る。

 ポイントサービスのメインユーザーは20代〜30代の主婦や学生、地方の社会人など。これらのユーザーはポイント獲得のためのゲームや広告、課金といったアクションに慣れている。そのため、ソーシャルアプリでも積極的に課金サービスを利用できるリテラシーの高いユーザーだと同社は説明する。

 また、ポイントを利用したアプリへの送客や、アプリ内での活躍に応じてポイントを付与する仕組みを導入することで、サイト全体の活性化を促すとしている。

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